ふるさと納税を利用する理由は「お礼の品がもらえるから」。返礼品なしでも利用する人は4人に1人
ふるさと納税についての千人アンケート
ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが、「ふるさと納税に関する意識調査2022」の結果を公開しています。
2022年10月に行なわれたインターネット調査には、ふるさと納税の経験がある20歳~60歳以上の男女1,102人が回答しています。
利用する理由は「返礼品」と「節税」
最初に、ふるさと納税を利用した理由を聞いています。
一番多いのは「お礼の品がもらえるから」でした。
ふるさと納税を受けた自治体から、お礼として送られてくる「返礼品」を目的としている人が多いのです。
次に多いのが「住民税が控除されるから」です。
ふるさと納税を行なうことで、所得税や住民税の税額が下がります。
つまり、「節税」を目的としている人も少なくありません。
「返礼品」と「節税」の2つが、ふるさと納税をする理由なのです。
返礼品の選び方は「地域の良質な特産品をお取り寄せ」
ふるさと納税の「返礼品」を選ぶ基準を聞いています。
一番多いのは「地域の良質な特産品をお取り寄せしたい」でした。
そして、「普段より贅沢したい」「日常使いしたい」などショッピング感覚の回答が続きます。
「返礼品なし」で納税する人は4人に1人
今回のアンケートでは、ふるさと納税をする最大の目的は「返礼品」でした。
しかし、返礼品を求めない、ふるさと納税も存在します。
例えば、何らかのテーマを提示して、その問題を解決するための費用を求めるガバメントクラウドファンディングや、災害発生時の支援金などです。
実際に、ガバメントクラウドファンディングの代表例である「動物の殺処分を無くす」運動は、多額の寄付を集めています。
地震や風水害のたびに、ふるさと納税を通じて送られる義援金のニュースも珍しくなくなりました。
このような返礼品の無いふるさと納税をしたことがある人は「26.8%」でした。
きっかけを尋ねると、多い順に「自治体の特定の課題・取り組みに共感した」「災害支援のため」「生まれ育ったふるさとの財政支援のため」などのコメントがありました。
もともとは地元への税金なので悔いのない使い道を
ふるさと納税は、「お得なショッピング」代わりの使い方だけではなく、その地域に貢献するための「寄付」としての使い方もあります。
どのような使い方をするにしても、ふるさと納税をした自治体に行くお金は、もともとは国と自分が住んでいる自治体に入るはずだった税金です。
よく考えて、悔いの無い使い道を選んでください。