注文住宅の建築費用は「3,153万円」、土地代は「1,971万円」
実際に注文住宅を建てた人へのアンケート
リクルートグループのSUUMO(スーモ)リサーチセンターが、「注文住宅動向・トレンド調査」の結果を公開しています。
2022年7月から8月にかけて行なわれたインターネット調査には、注文住宅を建てた1,856人が回答しています。
この記事では、実際にかかった価格を中心に紹介します。
注文住宅の建築費用は「3,153万円」
土地代を除いた注文住宅の建築費用は、全国平均で「3,153万円」でした。
これは、前年より165万円増加しました。
そして、直近7年では、もっとも高い金額でした。
土地の平均価格は「1,971万円」
注文住宅の土地代は平均で「1,971万円」でした。
こちらも、前年より293万円増加し、直近7年でもっとも高い金額でした。
なお、「事前に土地を所有していた」人の割合は3割です。
つまり、7割の人は、家と土地とを一緒に購入しています。
用意した頭金は「714万円」
ここまで見てきたように、土地と注文住宅を一緒に手に入れるための金額は、平均で5,000万円を超えています。
それに対して、用意した頭金は平均「714万円」でした。
これも、前年より120万円増えています。
また、世帯主の平均年齢は「38.8歳」でした。
世帯全体の年収は平均「848万円」で、前年より52万円増えています。
今後も価格上昇は続く
今回の結果について、SUUMOの中谷副編集長は、次のようにコメントしています。
注文住宅の建築費/土地費用ともに直近7年の中で最高値を記録し、注文住宅取得のコストアップが顕著に表れました。
この背景には、コロナ禍での需要により、新築分譲一戸建ての販売が好調なことで、土地の争奪戦が起こっていることが挙げられます。
そのコストアップと比例するように、建築者の頭金/世帯年収/建築者の年齢の上昇が見られました。
今後も、土地や建築資材の価格上昇は続く見込みです。
注文住宅の建築を考えている人は、間取りなどのプランを優先するか、予算を優先するかの選択を迫られることになるでしょう。