大手居酒屋チェーンの5店に1店が閉店。店舗数が半分になったチェーンも
[2022/11/22 00:00]
5店に1店が閉店
企業情報調査会社の東京商工リサーチが、「大手居酒屋チェーン」の店舗数調査結果を公開しています。
株式上場している大手居酒屋チェーン16社の店舗数は、コロナ前の2019年12月末は「6,661店」でした。
しかし、2022年9月末には「5,387店」になりました。
ほぼ3年で、「1,274店」も店舗が減りました。
減少率は19.1%なので、5店に1店が閉店したことになります。
店舗が半減したチェーンも
店舗数が減少したチェーンは、16社中13社です。
閉店した店舗がもっとも多いのは、「はなの舞」や「さかなや道場」を運営するチムニーで、738店から「488店」に、250店減りました。
減少率がもっとも高いのは「金の蔵」などを運営するSANKO MARKETING FOODSで、108店から「50店」へと、53.7%も減少しました。
店舗を増やした「串カツ田中」
店舗を増やしたのは3社です。
新たに開店した店舗がもっとも多いのは「串カツ田中」で、273店から317店へと44店増えました。
増加率が高いのは「肉汁餃子のダンダダン」を運営するNATTY SWANKYで、86店から124店へと44.1%増えました。
餃子や韓国料理など料理別で居酒屋業態を展開する一家ホールディングスも、5店増えています。
業態によって二極化が進む
大手居酒屋チェーンは、今年に入ってからも店舗の整理を続けており、出店には消極的な企業が大半を占めています。
一方、店舗を増やしているのは、ジャンルに特化したメニューの提供や、少人数での来店を中心にしたチェーンです。
居酒屋業界は、そのチェーンが持っている業態によって、出店施策の二極化が進んでいます。