「賃貸住宅に住み続ける理由」は「身軽さ」。不安は「老後の家探し」
[2022/11/23 00:00]
「賃貸住宅に住み続ける理由」を調査
不動産業のAlbaLinkが、賃貸住宅に住み続ける理由を調査しています。
2022年10月に行なわれたインターネット調査には、「一生賃貸に住むと決めている」453人が回答しています。
一生賃貸に住むと決めている人なので、賃貸住宅のメリットとデメリットを良く理解しているでしょう。
「身軽さ」が賃貸の魅力
最初に「一生賃貸に住むと決めた理由」を聞いています。
一番多かったのは「引っ越ししやすい」でした。
そして、「メンテナンスの負担がない」と「固定資産税の負担がない」が続きます。
賃貸が選ばれる理由は、「身軽さ」と「コスト面の優位性」です。
「いろんな場所に住みたい」「ライフステージによって住み替えたい」という人にとって、身軽な賃貸に住むことは大きなメリットがあります。
「持ち家が面倒」だから賃貸という人も
もう少し詳しく、それぞれを選んだ理由を紹介しましょう。
引っ越ししやすい
- 家族構成の変化や子どもの成長によって住み替えられる(30代男性 既婚・子供あり)
- 少しでも嫌なことがあれば引っ越しできるので、環境を変えやすい(40代女性 既婚・子供あり)
メンテナンスの負担がない
- 水回りなどに修理が必要な場合でも、家主負担で直してくれる(40代男性 既婚・子供あり)
- 経年劣化による修理・修繕は管理会社が行なってくれるため、出費を気にしなくてもよい(20代女性 独身・子供なし)
<3位 固定資産税の負担がない>
- 家・マンションを買うと、固定資産税が発生する(50代女性 既婚・子供あり)
こうしてみると、「賃貸のメリット」ではなく、固定資産税やメンテナンス費など」の「持ち家のデメリット」を挙げる人が少なくありません。
たぶん、「持ち家のリスクが大きいから、賃貸にしている」人もいるのでしょう。
「一生家賃を払い続ける」ことがデメリット
次に、「一生賃貸に住むデメリット」を聞いています。
一番多い回答は、「一生家賃を払い続ける」でした。
そして、「資産にならない」と「高齢になると契約が難しい」が続きます。
老後の不安につながりやすい
それぞれのコメントを紹介しましょう。
一生家賃を払い続ける
- 高齢になっても家賃の支払いが続くこと(20代男性 既婚・子供なし)
- 少ない収入の中からずっと家賃を払い続けること(30代女性 独身・子供なし)
資産にならない
- 一生家賃を払い続けて支払い総額が何百万円単位になったとしても、一生自分の持ち物にはならない虚しさ(30代女性 独身・子供あり)
- 家賃を払い続けても、手元に何も残らない(40代女性 独身・子供なし)
高齢になると契約が難しい
- 高齢になるにつれ、とくに独身は借りることが難しくなってくる(40代男性 独身・子供なし)
- 高齢になってから引っ越ししようと思っても、受け入れてもらえない可能性がある(50代男性 既婚・子供あり)
賃貸のデメリットとして、「家賃の支払いが一生続くこと」と「高齢になったときの契約が難しいこと」から、老後に住まいを維持できるのか不安を感じる人が少なくありません。
「一生賃貸に住む」と決めたら、老後も家賃を払い続けられるように準備をしておきましょう。