新型コロナによる経営破綻が急増。年内に5,000件を超える見込み

[2022/11/25 00:00]

年内に5,000件を超える見込み

調査会社の東京商工リサーチによれば、新型コロナ関連の経営破綻が4,530件となりました。

これは、2020年以来の累計で、2022年中には5,000件に届く見込みです。

今年は過去最悪のペース

新型コロナ関連の経営破綻は、2020年に843件、2021年には1,718件でした。

2022年は10月までに1,832件で、すでに前年1年分を超えています。

出典:東京商工リサーチのデータをもとに編集部が作成

破綻が多い業種は「飲食業」

破綻企業の業種は、営業制限などの影響を受けた「飲食業」が最多でした。

次いで、工事計画の見直しなどの影響を受けた「建設業」、小売店の休業が影響した「アパレル(衣料)」が続きます。

出典:東京商工リサーチのデータをもとに編集部が作成

破綻した企業の9割は消滅

破綻した企業の規模は、負債1億円未満が半数以上を占めました。

一方、負債が100億円以上の大型破綻も12件発生しており、零細企業から大企業まで経営破綻が広がっています。

なお、破綻した企業の9割は、会社が消滅する「倒産」を選択しています。

会社を再建する「会社更生法」や「民事再生法」を選ぶ企業は少数に留まっています。

「東京都」が2割、「大阪府」が1割

破綻した企業の所在地で一番多いのは「東京都」でした。

「東京都」の破綻件数は全国の2割を越えます。

それに続く「大阪府」が、全国の1割を占めています。

出典:東京商工リサーチ
[シニアガイド編集部]