働きたい年齢は「61~65歳」まで。働く理由は「年金だけでは生活できない」
35歳以上に聞いた「定年延長」への気持ち
転職サイト「ミドルの転職」が、「定年延長に関する意識調査」の結果を公開しています。
2022年7月から9月にかけて行なわれたインターネット調査には、35歳以上の2,376人が回答しています。
「61~65歳」まで働きたい人が多い
まず、「何歳まで働きたいと思いますか」と聞いています。
一番多い回答は「61~65歳」で、3割近くいます。
そして「70歳まで」と「71歳以上」が、ほぼ2割で続きます。
「60歳」または、それ以前に働くのを止めたい人も2割ほどいます。
働く理由は「年金だけでは生活できない」から
「60歳を過ぎても働きたい」と回答した人に、その理由を聞いています。
一番多い理由は「年金だけでは生活できないから」でした。
6割以上の人がこれを挙げており、年金以外の収入がないと老後の生活に支障をきたすと考えている人が多いことが分かります。
次に多いのも「定期収入を得られる期間が延びるから」で、やはり収入の維持が目的です。
三番目は「健康/体力維持のため」で、自分の健康の維持が目的となっています。
働かない理由は「仕事以外のことに時間を使いたい」から
最後に「60歳以前で働くのを止めたい」という人に、その理由を聞いています。
一番多い理由は「仕事以外のことに時間を使いたいから」でした。
7割以上の人がこれを挙げており、自分のやりたいことに時間を使いたいという気持ちが強いことが分かります。
そして、「60歳定年が妥当だと思っていたから」と「体力/能力的についていけなくなるから」が続きます。
また、「あまり長く居過ぎると良くない影響を生むから」や「後進の昇進機会を阻んでしまうから」のように、同僚や後輩への影響を理由として挙げている人もいます。
経済的な裏付けがないと仕事を止められない
定年については、制度の改正により、70歳までの定年引き上げや継続雇用制度の導入が努力義務となっており、70歳まで雇用を維持する方向へと動いています。
老後の収入を支える年金制度も「75歳まで年金の受給を繰り下げる」ことが可能となり、受け取り始める年齢を遅くすることで金額を増やすことができます。
しかし、何歳まで働くかを決めるのは、経済的な状況と自分自身の意思です。
つまり、経済的な裏付けがないと、いつまでも仕事を止められないのです。
もし、あなたが、早めのリタイアを目指すのであれば、老後の生活を支えるための資金について、早くから準備しておきましょう。