会社員の半分以上が、定年後に向けて資産形成中。「30代」と「40代」は強い意欲
定年について会社員にアンケート
Job総研が「2022年 定年退職に関する調査」の結果を公開しています。
この記事では、定年後に向けた資産形成のデータを紹介します。
2022年11月に行なわれたインターネット調査には、20代から50代の会社員565人が回答しています。
定年後に備えている人が半分以上
定年後の生活のために資産形成をしている人は、54.7%でした。
回答者の半分以上が、なんらかの資産形成を行なっています。
資産形成の手段として多いのは「投資」と「資産運用」です。
株式、債権、暗号資産(仮想通貨)、不動産など、なんらかの投資を行なっている人が、シンプルに貯金をしている人よりも多いようです。
「30代」と「40代」は強い意欲
資産形成をしている人の割合を年収別に見ると、年収が高いほど資産形成をしていることが分かります。
年収が「400~600万円」を超えると、半分以上の人が資産形成を行なっています。
また、資産形成をしている人の割合を年代別に見ると、「20代」以外では半分を超えています。
特に「30代」と「40代」は資産形成を行なっている人が多く、「50代」を超えています。
「50代」は、子供の教育や親の介護などの費用が重い時期なので、自分の老後のための資産形成まで手がまわらないのでしょう。
目標は「3,000万円以上」
定年退職後に目標としている資産額を聞いています。
一番多いのは「3,000万円以上」でした。
そして、現実的に形成できる資産額も「3,000万円以上」が最多です。
しかし、目標では43.4%の人が「3,000万円以上」と答えていますが、実際に可能という人は32.0%へと10%以上も減ってしまいます。
それぞれの平均値や中央値で見ても、目標に比べて、実現可能な金額は低くなっています。
大きな資産を目指すなら時間が必要
今回の調査では、回答者の半分以上が定年後に向けた資産形成を行なっていることが分かりました。
目標金額も高く、意欲もあるので「投資」を行なっている人が少なくありません。
ただし、「50代」になると資産形成の割合が下がります。
「50代」は支出が多くなりがちで、「貯め時(ためどき)」を過ぎてしまうのでしょう。
老後に向けて大きな金額を貯めようと思ったら、できるだけ早く始めて、長い期間をかける必要があるのです。