「FIRE」で早期リタイアを実現した千人へのアンケート
経済的自立を果たした千人へのアンケート
お金の決断をサポートするメディア「Money Fix」が、「FIRE」を実行した人へのアンケート結果を公開しています。
「FIRE」とは、「経済的自立と早期リタイア」を意味する英語の略です。
このアンケートでは、資産運用によって経済的に自立して早期リタイアし、リタイア後は運用益で生活をしている人を「FIRE」を実現した人としています。
2022年11月に行なわれたインターネット調査には、FIREを実現した1,005人が回答しています。
スタート時点では「500万円未満」が最多
「FIREを目指そうと思ったときの資産額」は、「500万円未満」が最多でした。
FIREを目指して活動を始めた時点では、大きな資産は持っていなかったことが分かります。
2番目以降も、「500万円以上1,000万円未満」と「1,000万円以上1,500万円未満」が、金額順に続きます。
運用方法は「株式投資」が最多
「FIREを実現するために実施した資産運用の方法」を聞いています。
半数以上の人が「株式投資」を選んでいます。
そして、「投資信託」と「不動産投資」が続きます。
短期決戦ではなく、長期的な目線で
資産運用をする上で意識したことは、「中長期的なリターンが見込めること」と「ローリターンでも比較的ローリスクであること」でした。
短期的な一発勝負ではなく、中長期的な目線でローリスクの運用を行ない、手堅く資産を増やした人が多いのです。
また、FIREを実現するために実施したとして、「固定費を見直す」と「家計を可視化する」が挙がっています。
投資に回す資金を増やすためにも、お金を節約することは欠かせません。
「年間生活費の25倍」が目標
「FIRE」を実現するために必要な資産額は、「年間の生活費の25倍」とされています。
これは、「生活費を投資元本の4%未満に抑えれば資産が目減りせずに暮らすことができ、30年以上が経過しても資産が尽きる確率は非常に低い」という「4%ルール」が根拠となっています。
例えば、1年の生活費が500万円ならば目標は「1億2,500万円」、300万円でも「7,500万円」の資産が必要と言うことになります。
「7,500万円」でも大きな金額であり、到達が難しい目標と言えるでしょう。
いきなり大きな金額を目指すのではなく、まずは出ていくお金を減らして、投資に回せる金額を増やすところから始めましょう。