シニアが持っているお金は「1,724万円」、安心できる金額は「4,113万円」
[2022/12/16 00:00]
50代以上に聞いた「老後のお金」
資産運用会社の「お金のデザイン」が「老後資産に関する意識調査」の結果を公開しています。
2022年11月に行なわれたインターネット調査には、50代から70代の男女1,000人が回答しています。
現在の金融資産は「平均1,724万円」
現在の金融資産、つまり手元にあるお金の金額を聞いています。
一番多いのは「500万円未満」でした。
次に多いのが「金融資産は無い」です。
平均金額は「1,724万円」ですが、回答者の半分以上は「1,000万円未満」しか持っていません。
貯金ができている人と、できていない人とでは、かなり差があることが分かります。
安心できる老後資金は「平均4,113万円」
「安心だと思える老後の資金額」を聞いています。
「2,000~3,000万円未満」と「3,000~5,000万円未満」の2つの回答が、ほぼ並びました。
老後資金の目標の平均は「4,113万円」に達します。
貯める方法は「銀行預金」が中心
老後の資産を貯めるために使っているのは、「銀行預金」がもっとも多く、6割を超えました。
次に多いのは「株式投資」と「投資信託」ですが、半分の3割ほどになります。
老後の悩みは尽きない
「老後の資金において不安な点」を聞いています。
一番多いのは「介護・医療費の負担」でした。
自分や家族が健康を損ない、医療や介護にお金がかかることを心配しているのでしょう。
次に多いのが「年金が少ない/減らされるかもしれない」でした。
回答者は50代~70代ですから、自分の年金の金額はほぼ把握しているはずですが、将来的に支給額が減らされるかもしれないという不安があるのでしょう。
そして、「何歳まで生きるかわからないから」が続きます。
これは、いわゆる「長寿リスク」と呼ばれるもので、自分の寿命が分からないために、蓄えを使い果たしてしまうのではないかという不安です。