新しい患者が少なくなっても、入院患者が増え続ける新型コロナ
[2023/1/7 00:00]
年末年始は新規感染者が減る
昨年もそうでしたが、年末年始の期間は、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が少なくなります。
これは、休みになる医療機関が多く、PCR検査などが受けにくくなるためです。
東京都でも、前の週は1万7千人いた新規感染者が、6千人以上減りました。
「入院患者数」は増えている
しかし、入院が必要なほど重い症状が出ている人は、年末年始でも減っていません。
「入院患者数」や「酸素投与が必要な患者数」は、着実に増えています。
そろそろ入院しにくくなっている
重い症状の患者が増えているのは、「病床使用率」でも確認できます。
「病床使用率」は、前の週の55.4%から「56.5%」に増えました。
具体的には,空きベッドが無い病院が出てくるぐらいの水準です。
実際に、一部の病院については、入院患者が受け入れられなくなったという報道が出始めました。
「新型コロナにかかっても、いつでも入院して治療が受けられる」とは限らないのです。
2023年も感染予防を
今回の年末年始は、新型コロナが流行していても、国や自治体による行動制限がありませんでした。
そのため、帰省や旅行に出かける人が多く、飛行機や新幹線もコロナ以前のように混み合いました。
このように、人の移動が多くなると、2~3週間後には、新型コロナの新規陽性者数が急増します。
今週の新規陽性者が少なかったと言って、安心してはいけません。
「入院患者数」から分かるように、新型コロナの流行は着実に広がっています。
2023年も気を緩めることなく、感染予防に努めてください。