新型コロナで亡くなった人の葬儀などに関するガイドラインが改正。通常に近い取り扱いに

[2023/1/8 00:00]

遺体の取り扱いに関するガイドラインを改正

厚労省は、新型コロナウイルス感染症で亡くなった人の葬儀に関するガイドラインを改正しました。

1月6日付けで公開された新しいガイドラインでは、遺体などの取り扱いが緩められ、通常の葬儀に近づきました。

これまで必要とされてきた遺体を包む「納体袋」が不要となるなど、コロナ以外で亡くなった人と同様の取り扱いが可能となりました。

「納体袋」が不要に

主な改正点は次の通りです。

  • 一定の感染対策を行なえば、通常の遺体と同様に取り扱って良い
  • 医療関係者に限定されていた死後の措置が葬祭業者でも可能になった
  • 感染者と、それ以外の遺体を火葬する時間を分ける必要が無くなった
  • 濃厚接触者であっても、症状が無ければ葬儀に参列できる

これらの改正により、納体袋によって遺体と対面できなかったり、火葬の日程が限定されるなどの制限が無くなります。

現場では医師や葬祭業者の指示に従う

これまでのガイドラインは、新型コロナの流行が始まってから間もない2020年7月に公開されました。

当時は遺体からの感染の可能性がよく分かっておらず、接触感染を防ぐために「納体袋」の使用を義務付けていました。

また、濃厚接触者となった遺族が葬儀に参列することを制限していたため、親の葬儀に参列できないという状況が起きていました。

今回の改正では、これまでの厳しい内容の大半を廃止し、新型コロナ以外で亡くなった場合と、ほぼ同様の葬儀が可能となりました。

それでも、まったく同じになったわけではありません。

実際に新型コロナで亡くなった方との接触や葬儀においては、医師や葬祭業者の指示に従ってください。

必須だった「納体袋」に関する部分が削除された 出典:厚労省
[シニアガイド編集部]