「親が亡くなった時に不安なことランキング」の1位は「相続・金銭面の手続き」
親が亡くなったときに不安なこと
不動産会社のAlbaLinkが、「親が亡くなった時に不安なことランキング」を公開しています。
2022年12月に行なわれたインターネット調査には、両親が健在な男女500人が回答しています。
一番の不安は「相続」
「親が亡くなったときに不安なこと」で一番多いのは、「相続・金銭面の手続き」でした。
例えば、「相続について、兄弟が多いのでどんな感じになるのかと思う(23歳 男性)」などのコメントがありました。
次に多いのも相続関係で、「不動産の処分・管理」が入りました。
こちらは、「地方に住んでいるので、家の処分に困ると思う。不便な場所で古い家なのでわざわざリフォームして住もうとは思わない(50歳 男性)」など、具体的なコメントが寄せられています。
また、「お葬式の挙げ方・費用」「家の片づけ・遺品整理」「お墓・仏壇の扱い」など、親との相談が必要な項目が多く挙がっています。
親と相談している人は「3割」
しかし、「終活について親と話したことがある」人は少なく、全体の3割ほどに留まっています。
回答者の7割近くは、終活について親と話したことがありません。
親がまだ元気なので、相談しにくい
親が亡くなったときの不安を感じているのに、どうして親と話をしていないのでしょうか。
一番多い回答は、「親がまだ元気」でした。
例えば、「父も母も70代だが、病気することもなく元気なので。両親の姿を見ても、まだ『死』が連想できない(48歳 女性)」が代表的な答えでしょう。
そして、「機会がない」「話しにくい」「親が嫌がる・嫌がりそう」が続きます。
実際に「親自身が死について語ることを『縁起が悪い』とタブー視しており、終活を話題にしたら機嫌が悪くなります(53歳 女性)」というコメントもありました。
「終活」は前向きなものだと分かってもらう
死亡時の各種手続きをスムーズに進めるためには、「資産」「各種連絡先」「親の希望」などの把握が欠かせません。
「終活」として、上記のことがらを整理しておけば、親の死亡後に残された家族がやるべき「具体的なタスク」が把握しやすくなり、親子ともども不安が軽くなるはずです。
終活に消極的な親に対しては、まず「終活が前向きなものであること」「お互いにとって役立つものであること」を理解してもらいましょう。