東京都、新型コロナの患者が増加。注目の「XBB 1.5」も確認
[2023/1/14 00:00]
正月休みが明けて患者が増加
年末年始に減少していた、新型コロナウイルス感染症の患者数が増え始めています。
正月休みが明けて、医療機関に行く人が増えたこともあり、1月11日時点の新規の患者は「15,519人」となりました。
これは、前の週に比べて3割以上増えています。
「酸素投与が必要な患者」が増加
入院患者は「4,278人」で、先週から7人しか増えていませんが、「酸素投与が必要な患者数」は、57人も増えて「530人」になりました。
つまり、新型コロナ患者用のベッドが足りず、酸素投与が必要な重症患者が優先して入院するようになっているのです。
1週間の死者は「197人」に増え、通算の死者数も「7,085人」と7千人を超えました。
全国の通算の死者数は、約6万人ですから、その1割以上は東京都で死亡したことになります。
注目の「XBB 1.5」も確認
現在の流行の中心は「オミクロン株 BA.5」ですが、その割合は大きく下がっています。
「BA.5」の減少は続いており、12月末には50%に近づいています。
一方、「BQ.1.1」「BF.7」「BN.1」などの亜系統が増えています。
さらに、米国で流行中の「XBB 1.5」も確認されています。
「XBB 1.5」は、これまでのオミクロン株よりも感染が広がりやすい上に、ワクチンなどの免疫から逃れる能力が高いとされています。
新型コロナウイルスは、「XBB 1.5」を始めとする新しい亜系統が次々と登場しており、流行が終わったとは言えない状況です。
引き続き、緊張感を持って、警戒を続けるように心がけてください。