「ニュース」を見るメディアは「テレビ」が最強。高齢者は「新聞」も
「ニュース」を見ているメディアは何ですか
NTTドコモ モバイル社会研究所が、「ニュースを得ているメディア」の調査結果を公開しています。
2022年1月に行なわれた調査には、全国の15歳~79歳の男女7,050人が回答しています。
1位は「テレビ」だが、意外な2位
最初に、「60代」と「70代」が、どのメディアからニュースを得ているかを見てみましょう。
一番多いのは「テレビ」でした。
9割前後の人が、「テレビ」からニュースを得ており、もっとも利用されているメディアとなっています。
次に多いメディアは、「60代」では「Web」、「70代」では「新聞」に別れました。
「70代」では、7割以上の人が「新聞」からニュースを得ています。
「Web」が6割なのに比べると、「新聞」の強さが分かります。
そして、「SNS」と「ラジオ」が2割から3割を占めています。
広い世代に届く「テレビ」
「60代」と「70代」でトップだった「テレビ」は、他の年代でも強く、ほとんどの年代で1位を占めています。
ニュースを届けるメディアとしては、依然として最強と言えるでしょう。
高齢者に届く「新聞」
一方、「70代」で強さを見せた「新聞」は、他の年代では下位に留まっています。
「新聞」は典型的なオールドメディアで、高齢者にだけ影響力のある存在なのです。
若年層に強い「SNS」
「新聞」と正反対なのが「SNS」です。
「SNS」は、「10代」と「20代」では、「テレビ」を抑えて1位となっています。
しかし、「60代」と「70代」では3割を切り、「ラジオ」と同じ程度の影響力に留まっています。
接するメディアが違うと、認識している世界も異なる
今回の調査によって、ニュースを得ているメディアは、年代による差が大きいことが分かりました。
若い層では「SNS」、高齢者層では「新聞」が強さを発揮しています。
一方、「テレビ」や「Web」は、ほぼすべての年代で受け入れられています。
「ニュース」は、自分が世界を認識するための素材です。
そのため、ニュースを得るために接するメディアが異なると、「世間」や「常識」として考えている内容にも差が出てきます。
年齢が離れた人と接するときは、自分とは異なるメディアに接しており、自分とは異なる常識を持っていることを前提に話をすると、コミュニケーションが取りやすいでしょう。