シニアの7割以上が「自分は実際の年齢よりも若い」と感じている

[2023/2/16 00:00]

自分が感じている「実感年齢」との差を聞く

コンサルティング会社のリクシスが、「シニアの実感年齢に関する意識調査」の結果を公開しています。
この調査は、実際の年齢「実年齢」と、自分が感じている「実感年齢」の差を調べたものです。

2022年11月に行なわれたインターネット調査には、全国の60代以上の男女426人が回答しています。

高齢者の多くは、自分は「若い」と思っている

「実感年齢が実年齢よりも若い」と感じている人が、76%もいました。

つまり、4人のうち3人は、自分の心身は実際の年齢よりも若いと感じているのです。

一番多いのは「実年齢より1~5歳若い」で、30%を超えています。

「6~10歳若い」と「11歳以上若い」も、それぞれ20%以上います。

一方、「実感年齢と実年齢が等しい」は15%、「実感年齢が実年齢よりも高い」は9%しかいません。

60歳以上の高齢者の多くは、「自分は実際の年齢よりも若い」と思っています。

出典:リクシスのデータをもとに編集部が作成

齢を重ねるほど、「自分は若い」と思っている人が増える

実感年齢と実年齢の差を、もう少しくわしく見てみましょう。

「60代」では、「女性」の方が「実感年齢が実年齢よりも若い」と思っています。

ただし「11歳以上若い」と思っている人は「男性」の方が多くなっています。

出典:リクシスのデータをもとに編集部が作成

さらに「70代」になると、男女とも「実感年齢が実年齢よりも若い」と思っている人が増えます。

年齢を重ねるほど、「自分は、実年齢よりも若い」と思うようになるのです。

特に、自分は実年齢よりも「11歳以上若い」と思っている「女性」が増えます。

年齢が進むにつれて、実際の年齢と自分が感じている年齢との差が大きくなるのでしょう。

出典:リクシスのデータをもとに編集部が作成

人から見ると「高齢者」でも、頭の中は若いまま

年齢の離れた人から見ると、「60代」や「70代」が高齢者であることに疑問はありません。

しかし、高齢者自身にとっては、自分の意識は若いときのままであることが珍しくありません。

「身体の不調」など、自分自身で年齢を感じるような経験がなければ、頭の中は20代や30代のままなのです。

また、いくつになっても、「人から若く見られたい」という欲望は無くなりません。

高齢者と年齢に関する会話をする際には、そのような自意識を踏まえた上で発言する配慮が必要なのです。

[シニアガイド編集部]