2022年の「移住希望地ランキング」。相談者数は「静岡」、セミナー集客は「広島」が1位

[2023/2/27 00:00]

移住希望先のランキング

認定NPO法人 ふるさと回帰支援センターが、2022年の「移住希望地ランキング」を公開しています。

このランキングは「窓口相談」の相談数と、移住フェアなどの「セミナー」の参加者数をもとにしています。

「相談」部門では「静岡」が3年連続で1位でした。

「セミナー」部門では、「広島」が2年連続で1位でした。

全年代から人気の「静岡」

まず、「相談」部門から見ていきましょう。

1位の「静岡」は、対面を基本にオンラインも併用しながら、移住フェアやセミナー、窓口相談会等を数多く開催しました。

これが相談の増加につながり、3年連続の1位となりました。

また、年齢別で見ても、「20代以下」から「70代以上」まで、すべての年代で1位となっており、幅広い層から人気を得ています。

「相談」部門の2位は「長野」、3位は「栃木」でした。

以下、「山梨」「福岡」「広島」と続きます。

セミナーの集客力がある「広島」

「セミナー部門」で1位となった「広島」は、窓口での相談内容や傾向を把握し、移住希望者のニーズに即したセミナーを県庁担当者自ら企画しています。

年間30回のセミナーを開催することで、多数の参加者を集めました。

「セミナー部門」の2位は「新潟」、3位は「愛媛」でした。

以下、「長野」「静岡」「北海道」と続きます。

受け入れる側の力の入れ方が分かるランキング

「移住希望地ランキング」は、居住地の人気投票や、住みやすさの調査結果ではありません。

その県が、移住者に向けて行なったイベントの質や回数が、ランキングに大きく影響します。

つまり、その県が、どれだけ真剣に移住者を集めようとしているかが分かるランキングと言えるでしょう。

2022年の移住セミナーは、新型コロナのために開催が自粛されていた、「オンライン+対面」や「対面」のセミナーが増えてきています。

「地方移住には興味があるが、移住先は決まっていない」という人は、まず、これらのセミナーに参加して、真剣に移住者を求めている人の声を聞いてみてはいかがでしょう。

[シニアガイド編集部]