2022年の出生数が初の80万人割れ。1年で5%も減少
[2023/3/3 00:00]
初めて出生数が「80万人」を切る
2022年の国内の出生数が、初めて「80万人」を切ったことが分かりました。
今回、公開された統計結果は速報値で、今後修正される可能性があります。
また、統計には日本人だけではなく、在留の外国人を含んでいます。
1899年以降で最少
厚労省によれば、2022年の出生数は「79万9,728人」でした。
出生数は1899年の統計開始以来で最少となりました。
また、出生数が80万人を切ったのはこれが初めてです。
出生数は前年に比べて4万3,169人も少なく、減少率は5.1%でした。
死亡数も過去最高
一方、2022年の死亡数は「158万2,033人」でした。
こちらは統計開始以来で最多となっています。
死亡数は前年よりも12万9,744人も増えており、増加率は8.9%でした。
1年で78万人も減少
出生数から死亡数を引いた「自然増減数」は、「マイナス78万2,305人」となりました。
つまり、2022年の1年間で、日本の住民は78万人も減ったことになります。
自然増減数のマイナスも、調査開始以来で最大となっています。
人口の減少傾向は予測を上回る速度で進んでおり、健康保険や年金などに与える影響が、さらに大きくなるでしょう。