職に就いている男性の初婚年齢は「31.0歳」。無職の男性は「44.5歳」
結婚と就業の関係
「共稼ぎ(ともかせぎ)」という言葉があります。
「妻は専業主婦が当たり前」という時代に、夫婦の両方が働いているカップルのことを、こう呼びました。
近年は、夫婦が2人とも働いていることが当たり前になったので、「共稼ぎ」という言葉を耳にすることも少なくなりました。
では、今、結婚している夫婦では、「共稼ぎ」の割合はどれぐらいあるのでしょうか。
ここでは、厚労省が公開した2020年のデータをもとに紹介します。
対象となったのは、この年に婚姻届を出した51万7,478組の夫婦です。
結婚時に職に就いている男性は93%
結婚した時点で、職についていたのは、男性が93%、女性が81%でした。
無職の割合は、男性が2.5%、女性が14%です。
夫婦両方が働いているカップルは80%
そして、実際に結婚したカップルの組み合わせを見ると、「両方が働いている」夫婦は80%でした。
片方だけ働いている場合は、「男性のみ働いている」が12%、「女性のみ働いている」が1.2%と10倍の差があります。
そして、「両方とも働いていない」夫婦も1.3%います。
無職で再婚する男性の平均年齢は「60歳」
職業の有無は、結婚の時期にも影響します。
まず、最初の結婚である「初婚」から見ていきましょう。
職に就いている男性は「31.0歳」、女性は「29.6歳」で結婚しています。
これが無職の場合、男性は「44.5歳」と大幅に遅くなります。
女性も遅くなりますが、「32.8歳」なので男性ほどではありません。
この傾向は、2回目以降の結婚である「再婚」になると、さらにはっきりします。
職に就いている男性は「43.8歳」、女性は「39.9歳」で再婚しています。
しかし、無職の男性は「60.0歳」、女性は「43.4歳」まで遅くなります。
くわしい事情は分かりませんが、無職の男性は高齢での再婚が多いと言えるでしょう。
無職の男女の平均再婚年齢の差は16歳もあります。
職に就いているか無職か、そして、初婚か再婚かによって、結婚という選択の方針が異なることだけは間違いありません。