3年ぶりに結婚が増加、離婚は減少。結婚も離婚も多い「東京圏」
[2023/3/8 00:00]
3年ぶりに結婚が増加
2022年の国内の婚姻件数が、増加に転じたことが分かりました
厚労省によれば、2022年の婚姻件数は「51万9,823組」でした。
婚姻件数が増加したのは3年ぶりです。
婚姻件数は前年に比べて「5,581組」増え、増加率は1.1%でした。
離婚件数は減少
一方、2022年の離婚件数は「18万3,103組」でした。
昨年に比べて「4,751組」減り、減少率は2.5%でした。
なお、今回、公開された統計結果は速報値で、今後修正される可能性があります。
また、統計には日本人だけではなく、在留の外国人を含んでいます。
結婚と離婚の割合が高い「東京圏」
今回の統計では、都道府県別の婚姻件数と離婚件数も公開されています。
基本的には、人口が多い大都市圏ほど、婚姻件数も離婚件数も多くなっています。
しかし、東京都とその周囲の県を含む「一都三県」や「東京圏」と呼ばれる地域では、それ以上の勢いで結婚と離婚が多くなっています。
東京圏の人口は、約3,341万人で、全国の26%にあたります。
しかし、婚姻件数では全国の33%と7%も大きくなります。
このように、結婚の割合が高いのは、10代後半から20代の人口流入が多く、結婚に至る出会いの可能性が高いからでしょう。
また、離婚件数でも全国の29%を占めており、人口の割合より3%多くなっています。
結婚の件数が多いために、離婚の件数も多いのです。
東京圏のデータから分かるように、結婚や離婚については、単純に人口だけで決まるものではありません。
その地域の人口に対する若い男女の割合が大きく影響するのです。