老後のために投資をしている50代は35%。投資金額は「100万円未満」が最多

[2023/3/30 00:00]

50代に聞いた「老後のための投資」

投資教育を行なうバイアンドホールドが、「投資の出口戦略」に関するアンケート調査の結果を公開しています。

2023年3月に行なわれたインターネット調査には、50代の男女2,000人が回答しています。

投資をしている人は「35%」

老後を見据えて、預貯金以外に投資を行なっている人は「35%」でした。

実数で見ると、2,000人のうち709人しか投資を行なっていません。

出典:バイアンドホールド

投資金額は「100万円未満」が最多

投資を行なっている人に、投資している金額を聞いています。

一番多いのは「100万円未満」で26%でした。

次も「100万円~300万円未満」で、18%です。

つまり、投資金額が300万円未満の人が、4割を超えています。

出典:バイアンドホールド

取り崩しを始める時期は「未定」が多い

投資をしたお金は、どこかの時点で生活費として取り崩し始める必要があります。

しかし、「何歳から取り崩しを始めるか決めていない」が一番多く、4割近くもいます。

たぶん、50代の時点では、定年後の生活費がどれぐらい必要なのか、実際には年金がどれぐらいもらえるのかということが、イメージできていないのでしょう。

決めている人の中では、「65~69歳」、つまり「60代後半」が最多でした。

そして、「60代前半」と「70代前半」が続いています。

出典:バイアンドホールド

定年から年金支給開始までの5年間が重要

現在の50代が、年金を受け取り始める年齢は、基本的には「65歳」になります。

つまり、60歳で定年を迎えたとすると、年金の支給が始まるまでの5年間の生活費を確保する必要があります。

しかし「定年後の人生の過ごし方」を聞くと、一番多いのは「決めていない」でした。

次が「65歳まで雇用延長で働き、引退する」ですが、三番目は「引退して特に何もしない」でした。

60歳から65歳まで、つまり定年から年金支給開始までの5年間について働かないという選択をすると、その分も含めた蓄えが必要となります。

その準備がないと、将来の生活費に影響してしまいます。

もし、あなたが「定年後は働かない」と決めたならば、60代前半の生活費の分も含めて準備しておきましょう。

出典:バイアンドホールド
[シニアガイド編集部]