鳥インフルによる「エッグショック」で、大手外食産業の3割近くが「卵」メニューを中止
[2023/4/9 00:00]
鳥インフルによる「エッグショック」
鳥インフルエンザの感染拡大によって、「エッグショック」が起きています。
ここで言う「エッグショック」は、卵の供給不足や価格高騰を指します。
すでに、外食産業などではエッグショックの影響が大きくなっています。
調査会社の帝国データバンクによれば、大手外食産業100社のうち、28社が卵を使ったメニューの中止に追い込まれました。
販売中止となったメニューも、卵とじやタルタルソースから、中華料理やパンケーキ、茶わん蒸しなどに広がっています。
深刻な供給不足と価格の高騰
エッグショックへの対応として、加工用卵の輸入や代替メニューの開発などが行なわれています。
しかし、供給不足は予想以上で、「在庫確保量が非常に少ない」とされています。
また、価格の上昇も止まりません。
JA全農たまごによれば、鶏卵1kg(東京Mサイズ)の卸売価格は350円になり、過去最高値を更新しました。
供給不足と価格の上昇が続く限り、卵メニューの取りやめなどの動きがさらに広がる可能性があります。