「花見」などの宴会を再開した企業は、全体の3割止まり。開催率が高い「秋田」は「栃木」の3倍以上
[2023/4/21 00:00]
宴会を行なう企業は3割弱
調査会社の東京商工リサーチが「お花見、歓迎会・懇親会に関するアンケート」の結果を公開しています。
2023年4月に行なわれたインターネット調査には、全国の4,423社が回答しています。
2023年にお花見、歓迎会・懇親会などの宴会を開催する企業は「27.9%」でした。
コロナ前の2019年の「お花見、歓迎会・懇親会」の開催率は51.8%だったので、その半分にとどまっています。
2023年は3月13日からマスク着用が個人の判断に委ねられるなど、新型コロナによる制限が緩んできています。
しかし、企業が主催する宴会はまだ控えめなことがわかりました。
開催率が高い「秋田」、もっとも低い「栃木」
お花見などの宴会を開催する割合は、都道府県によって大きく異なっています。
開催率が高い県は、次の通りでした。
九州地方から3県が入っています。
- 秋田県 46.5%
- 熊本県 42.8%
- 鹿児島県 41.9%
- 佐賀県 40.0%
- 岡山県 39.0%
一方、開催率が低い県は次の通りでした。
- 栃木県 12.9%
- 奈良県 15.6%
- 徳島県 15.7%
- 静岡県 17.0%
- 山梨県 17.2%
開催率が一番高い「秋田県」と、一番低い「栃木県」では、3倍以上の差があります。
なお、三大都市は、全国平均の「27.9%」に近い開催率でした。
- 東京都 28.3%
- 大阪府 28.1%
- 愛知県 25.3%
やるからには「制限なし」が多い
最後に宴会を開催した企業に、制限事項を聞いています。
一番多いのは「制限事項なし」で7割を超えました。
宴会を行なうからには、制限は設けないという意向でしょう。
一方、小数ですが、「参加人数」や「滞在時間」、「二次会の開催」を制限している企業もあります。
2023年は、入社式などを対面式で行なう企業が増えてきました。
しかし、花見を始めとする宴会については、まだ新型コロナの流行前のように気軽に開催できない気分であることが分かります。
企業が主催する宴会の勢いがコロナ前に戻るには、もう少し時間が必要なようです。