値上げの発表から実施までの猶予は「70日」。6月に値上げされる「インスタントラーメン」などは今のうちに
[2023/5/3 00:00]
値上げの発表から実施まで「70日」ある
調査会社の帝国データバンクが、食品関係の値上げについてのレポートを公開しています。
このレポートによれば、2023年に値上げされた2万品目において、値上げの発表から実行までの期間は「70.9日」でした。
これは、2022年の「68.4日」より、わずかに長くなっています。
つまり、値上げのニュースを聞いてから、実際に値上げされるまでには、2カ月以上の余裕があるのです。
「緊急」から「計画的」に変わった値上げの理由
帝国データバンクでは、2023年に入ってから、値上げまでの期間が伸びた理由を次のように説明しています。
2022年の値上げは、大幅なコストアップに直面したものの、世間が「値上げ慣れ」しておらず、中身を減らす「実質(ステルス)値上げ」などで対応していました。
特に、急激な円安が起きた2022年11月は値上げ発表から実施日まで「46.2日」と短く、差し迫った「緊急値上げ」と言うべき状態でした。
2023年になってからは、さまざまなコストが増え続け、値上げされる製品も増えています。
企業にも消費者にも「値上げはやむを得ない」という認識が広がりました。
そのため、ギリギリに追い込まれる前に、流通経路などにも配慮し、計画的に値上げを行なう企業が増えているのです。
値上げされると分かっているものを優先的に買う
帝国データバンクでは、消費者は「70日」の余裕を有効に活用すべきだとしています。
つまり、値上げの発表についての情報に接したら、値上げが実行される前に買ってしまうのです。
今年は、まだまだ、食品の値上げが続きます。。
例えば、6月には「即席麺」「スナック菓子」「チョコレート」「わさび」「からし」「カレールー」などの値上げが予定されています。
5月中に、安く買える機会があれば、普段よりも少し多めに買って、値上げに備えましょう。