60歳以降において、最低限必要な1カ月の生活費は「19万円」。ゆとりのある生活費は「27万8千円」
[2023/5/12 00:00]
2千人に聞いた老後の生活費
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が、60歳になった人を対象に、「老後の生活費」についてアンケートを行なっています。
2023年3月に行なわれたインターネット調査には、全国の1963年生まれの男女2,000人が回答しています。
最低限必要な生活費は「190,181円」
まず、60歳以降の人生において「生活費として最低限必要な金額」を聞いています。
1カ月当たりの最低限必要な生活費の平均は「190,181円」でした。
これは、前の年から「2,718円」増えています。
ゆとりのある生活費は「278,929円」
さらに、「ゆとりのある生活を送るために必要だと思う金額」を聞いています。
1カ月当たりのゆとりのある生活費の平均は「278,929円」でした。
これも、前の年から「6,294円」増えています。
物価の上昇で、将来の予測が変わる
PGF生命の調査において、将来の生活費の予想金額は、2020年からは減少が続いていました。
これは、新型コロナウイルス感染症による抑制された生活の影響でしょう。
現在の生活において、旅行や外食が減少したことで、将来の生活費の予想も下がったのです。
しかし、今年は「最低限必要な生活費」と「ゆとりある生活費」の両方で、増加に転じました。
これは、2022年から始まった「物価の上昇」の影響でしょう。
「ガソリン代」「電気料金」「食費」などが値上げされたことで、将来の生活費の予想も上昇に転じたのです。
今後もインフレ傾向が続くとすれば、将来の生活費の想定も上がり続けるでしょう。
将来の生活設計を考える際には、将来のインフレ傾向について考慮しなければならないのです。