男女とも平均寿命が短い「青森」。男性が長生きなのは「滋賀」、女性は「岡山」

[2023/5/30 00:00]

都道府県別の平均寿命

厚労省が、都道府県単位の平均寿命を公開しています。

基準となっているのは2020年です。

この年の平均寿命は、男性が「81.49年」、女性が「87.60年」でした。

しかし、都道府県単位で見ると、平均寿命には大きな差があります。

この記事では、平均寿命が短い都道府県と、長い都道府県を10位まで紹介します。

なお、「東京都」の平均寿命は、男性が14位、女性が17位で、いずれのリストにも入っていません。

平均寿命が80年を切る「青森県」

男性の平均寿命が一番短いのは「青森県」で「79.27年」です。

これは、全国平均よりも2.22年も短い寿命です。

また全国で唯一「80年」を切っています。

「青森県」の男性の平均寿命が短いのは以前からで、1965年の調査以来、平均寿命がもっとも短い県という位置が続いています。

男性の平均寿命が短い都道府県

  • 青森 79.27年
  • 秋田 80.48年
  • 福島 80.60年
  • 岩手 80.64年
  • 沖縄 80.73年
  • 高知 80.79年
  • 大阪 80.81年
  • 茨城 80.89年
  • 北海道 80.92年
  • 鹿児島 80.95年

女性の平均寿命も短い「青森県」

女性の平均寿命が一番短いのも「青森県」です。

青森県の平均寿命は「86.33年」で、全国平均よりも1.27年短くなっています。

女性の平均寿命が短い都道府県

  • 青森 86.33年
  • 福島 86.81年
  • 栃木 86.89年
  • 茨城 86.94年
  • 岩手 87.05年
  • 北海道 87.08年
  • 秋田 87.10年
  • 群馬 87.18年
  • 埼玉 87.31年
  • 愛媛 87.37年

男性の平均寿命が長い「滋賀県」

男性の平均寿命が一番長いのは「滋賀県」で「82.73年」でした。

これは全国平均よりも、1.24年長くなっています。

上位の県では、平均寿命が82年を超えています。

2位の「長野県」と5位の「神奈川県」は、以前から平均寿命が長い県で、1965年からベスト10を外れたことがありません。

男性の平均寿命が長い都道府県

  • 滋賀 82.73年
  • 長野 82.68年
  • 奈良 82.40年
  • 京都 82.24年
  • 神奈川 82.04年
  • 石川 82.00年
  • 福井 81.98年
  • 広島 81.95年
  • 熊本 81.91年
  • 岡山 81.90年

女性の平均寿命が長い「岡山県」

女性の平均寿命が一番長いのは「岡山県」で「88.29年」でした。

これは全国平均よりも、1.9年長くなっています。

「岡山県」は以前から平均寿命が長く、ベスト10から外れたことがありません。

しかし、平均寿命が1位になったのは、今回が初めてです。

女性の平均寿命が長い都道府県

  • 岡山 88.29年
  • 滋賀 88.26年
  • 京都 88.25年
  • 長野 88.23年
  • 熊本 88.22年
  • 島根 88.21年
  • 広島 88.16年
  • 石川 88.11年
  • 大分 87.99年
  • 富山 87.97年

個人の寿命は努力によって伸ばすことができる

平均寿命が最も長い県と、もっとも短い県では、男性で「3.46年」、女性で「1.96年」の差があります。

特に男性は、住む場所によって、平均寿命の差が大きいことが分かります。

平均寿命は、その土地の環境によって左右されますが、個人の寿命は努力によって伸ばすことができます。

長生きを目指すのであれば、食生活の改善や運動習慣の維持など、身近なことから始めましょう。

[シニアガイド編集部]