2022年は「結婚」が増加、「離婚」が減少。東京都の初婚年齢は男女とも「30歳」以上
「結婚」と「離婚」の現状
厚労省が、2022年における日本人の「結婚」と「離婚」についてのデータを公開しています。
この記事では、小さなトピックを交えながら、現在の結婚と離婚の状況を紹介します。
結婚する人が少し増えた
2022年に結婚したカップルは「504,878組」でした。
2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、結婚件数が減っていましたが、3年ぶりに増えました。
それでも、新型コロナの流行前には届いていません。
東京都の初婚年齢は「30歳」を超える
結婚時の年齢は、夫が「31.1歳」、妻が「29.7歳」です。
結婚する年齢は県によって大きな差があります。
年齢が一番低いのは「山口県」で、夫が「29.8歳」、妻が「28.7歳」でした。
逆に年齢が高いのが「東京都」で、夫が「32.3歳」、妻が「30.7歳」です。
東京都の初婚年齢は、男女ともに30歳を超えています。
男性の方が「再婚」に積極的
結婚した夫婦のうち、再婚の割合は、夫が「18.6%」、妻が「16.0%」でした。
過去の記録を見ても、この割合は変わっていません。
再婚に挑む人は、常に男性の方が多いのですj.
最初の子供を産む年齢は「30.9歳」
結婚と関連して、出生についても少し見てみましょう。
最初の子供を産んだときの母の平均年齢は「30.9歳」でした。
なお、一生の間に生む子供の数を示す「合計特殊出生率」は「1.26」ですから、2人目の子供をもつ夫婦は少ないことが分かります。
人口を維持するための「合計特殊出生率」は「2.07」とされています。
現状はそれを大幅に下回っており、人口の減少が続くことがはっきりしています。
新型コロナは離婚を思いとどまらせている
次に「離婚」について見てみましょう。
2022年の離婚件数は「179,096組」でした。
これは、前の年よりも5,288組少なく、3年連続で減少が続いています。
面白いことに、新型コロナの流行が始まってから、離婚の件数が大幅に減少しています。
新型コロナによる生活環境の変化が、離婚を思いとどまらせているのでしょう。
離婚するのは「同居から5年未満」が多い
結婚して同居を始めた夫婦は、いつ離婚しているのでしょうか。
同居期間が分かっている夫婦を対象にして、5年単位で計算してみました。
離婚の割合が一番高いのは「同居して5年未満」です。
「5年未満」の割合は、離婚全体の3割を超えます。
さすがに「1年未満」で離婚する人は少ないのですが、1年目から4年目まで、それぞれ1万組以上が離婚しています。
次に多いのが「同居から20年以上」です。
「20年以上」の割合は、離婚全体の2割を超えています。
また、「同居から35年以上」に限っても「6,566組」の夫婦が離婚しています。
つまり、長く一緒に暮らしているからといって、離婚という選択肢が無くなるわけではありません。
いつもパートナーを尊重し、仲良く暮らすことを心がけてください。