2022年は「結婚」が増加、「離婚」が減少。東京都の初婚年齢は男女とも「30歳」以上

[2023/6/5 00:00]

「結婚」と「離婚」の現状

厚労省が、2022年における日本人の「結婚」と「離婚」についてのデータを公開しています。

この記事では、小さなトピックを交えながら、現在の結婚と離婚の状況を紹介します。

結婚する人が少し増えた

2022年に結婚したカップルは「504,878組」でした。

2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、結婚件数が減っていましたが、3年ぶりに増えました。

それでも、新型コロナの流行前には届いていません。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

東京都の初婚年齢は「30歳」を超える

結婚時の年齢は、夫が「31.1歳」、妻が「29.7歳」です。

結婚する年齢は県によって大きな差があります。

年齢が一番低いのは「山口県」で、夫が「29.8歳」、妻が「28.7歳」でした。

逆に年齢が高いのが「東京都」で、夫が「32.3歳」、妻が「30.7歳」です。

東京都の初婚年齢は、男女ともに30歳を超えています。

男性の方が「再婚」に積極的

結婚した夫婦のうち、再婚の割合は、夫が「18.6%」、妻が「16.0%」でした。

過去の記録を見ても、この割合は変わっていません。

再婚に挑む人は、常に男性の方が多いのですj.

最初の子供を産む年齢は「30.9歳」

結婚と関連して、出生についても少し見てみましょう。

最初の子供を産んだときの母の平均年齢は「30.9歳」でした。

なお、一生の間に生む子供の数を示す「合計特殊出生率」は「1.26」ですから、2人目の子供をもつ夫婦は少ないことが分かります。

人口を維持するための「合計特殊出生率」は「2.07」とされています。

現状はそれを大幅に下回っており、人口の減少が続くことがはっきりしています。

新型コロナは離婚を思いとどまらせている

次に「離婚」について見てみましょう。

2022年の離婚件数は「179,096組」でした。

これは、前の年よりも5,288組少なく、3年連続で減少が続いています。

面白いことに、新型コロナの流行が始まってから、離婚の件数が大幅に減少しています。

新型コロナによる生活環境の変化が、離婚を思いとどまらせているのでしょう。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

離婚するのは「同居から5年未満」が多い

結婚して同居を始めた夫婦は、いつ離婚しているのでしょうか。

同居期間が分かっている夫婦を対象にして、5年単位で計算してみました。

離婚の割合が一番高いのは「同居して5年未満」です。

「5年未満」の割合は、離婚全体の3割を超えます。

さすがに「1年未満」で離婚する人は少ないのですが、1年目から4年目まで、それぞれ1万組以上が離婚しています。

次に多いのが「同居から20年以上」です。

「20年以上」の割合は、離婚全体の2割を超えています。

また、「同居から35年以上」に限っても「6,566組」の夫婦が離婚しています。

つまり、長く一緒に暮らしているからといって、離婚という選択肢が無くなるわけではありません。

いつもパートナーを尊重し、仲良く暮らすことを心がけてください。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成
[シニアガイド編集部]