日本人の死亡原因の4分の1は「ガン」。男性は「肺」、女性は「大腸」が最多
[2023/6/6 00:00]
一番多い死因は「ガン」
2022年の1年間に死亡した日本人は「156万8,961人」でした。
そして、死亡の原因で一番多いのは「悪性新生物/腫瘍」、簡単に言えば「ガン」です。
「ガン」は、死因の4分の1を占めています。
次に多いのが「心疾患(心臓疾患)」で、「老衰」が続きます。
ここまでの上位3つで、死者全体の半分を占めています。
以前は、三大疾病と呼ばれる「ガン」「心疾患」「脳血管疾患」が、死因の上位3つを占めていましたが、いまは「脳血管疾患」の代わりに「老衰」が入っています。
「老衰」が増え、「脳血管疾患」が減る
過去から現在にかけての死因の変化を見てみましょう。
増えているのが「ガン」「心疾患」「老衰」です。
一方、減っているのが「脳血管疾患」「肺炎」「結核」です。
特に「結核」は、1947年には死因の1位でしたが、1970年代までに大きく減少しました。
男性は「肺」、女性は「大腸」のガンが多い
死因で一番多い「ガン」ですが、男性と女性では発生する部位に大きな差があります。
男性は「肺」が一番多く、「大腸」「胃」「膵臓(すいぞう)」「肝臓」と続きます。
女性は「大腸」が一番多く、「肺」「膵臓」「乳房(乳がん)」「胃」と続きます。
以前は男女とも「胃」が一番多い発生部位でした。
しかし、近年は、男女とも、「肺」「大腸」「膵臓」の死亡率が上がっています。
健康診断やガン検診では、これらの部位の検査に注意してください。