新型コロナの「患者数」と「入院者数」が増加中。夏に向けて警戒が必要
[2023/6/20 00:00]
定点観測で見る新型コロナの現状
新型コロナウイルス感染症は、2023年5月8日を持って法律上の取り扱いが変わりました。
そのため、全国の患者数の統計が発表されなくなり、現在の状況が分かりにくくなっています。
この記事では、厚労省のデータをもとにして、新型コロナの流行の現状を紹介します。
4週間連続で患者が増加中
現在、新型コロナの患者数は、全国で指定された「定点医療機関」だけが集計しています。
これを見ると、4月上旬からおだやかな増加傾向となっています。
そして、4週間連続で増加が続いています。
なお、定点医療機関あたりの患者数は「5.11人」でした。
都道府県別で見ると、沖縄県が飛び抜けて多く、定点医療機関当たり「18.41人」もいます。
沖縄県では、4週間前の「6.07」から、3倍以上に増えており、感染が急拡大していることが分かります。
入院患者も4千人を超える
全国の新規入院者数も増加が続いています。
5月の初旬は2千人台でしたが、6月に入ってからは4千人を超えました。
また、重症者数も増加傾向にあります。
もう一度、基本に戻って感染対策を
新型コロナは、今後、どのようになっていくのでしょうか。
厚労省では「新規患者数の増加傾向が継続し、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」としています。
法律的な取り扱いが変わっても、新型コロナの脅威は去っていません。
「手洗い」や「換気」、必要に応じた「マスクの着用」など、基本的な感染対策を行ない、自分や家族の身を守ってください。