シニアのネット利用、男性はパソコンも活用、女性はスマホ頼り

[2023/7/11 00:00]

ネットを利用する機器の調査

NTTドコモ モバイル社会研究所が、「インターネットサービスを利用している機器」の調査結果を公開しています。

2023年1月に行なわれた調査には、全国の60歳~79歳の男女1,350人が回答しています。

この調査では、男性と女性に分けて、インターネットサービスごとに使用している機器を聞いています。

男性は「パソコン」も使っている

シニア男性の特徴は、スマホに加えてパソコンも利用していることです。

例えば、分からない言葉やニュースのなどの「情報の検索」をするために使用している機器では、スマホが69%、パソコンが35%でした。

両方使用している人もいるため、合計は100%を超えています。

同じようにパソコンの利用率が高いサービスは、「電子メール」「地図・乗換案内」などです。

「電子メール」では、スマホが53%、パソコンを使っている人が35%でした。

さらに、テレビ・インターネットを見て「品物を注文」することや、「電子政府・自治体サービス」の利用、「株式などの投資」などは、パソコンを使っている人の方が多くなっています。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所

女性は「スマホ」の割合が高い

一方、シニア女性はスマホの利用率が高くなっています。

例えば「情報の検索」では、スマホを使う人が78%で、パソコンを使う人は9%しかいません。

「電子メール」でも、スマホが58%なのに対して、パソコンを使っている人は10%しかいません。

男性ではパソコンを使う人が多い、「電子政府・自治体サービス」や「株式などの投資」の用途でも、女性はスマホを使っています。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所

同じシニアでも性別による違いがある

シニアへのスマホの普及は進んでおり、インターネットサービスの利用率が上がっています。

例えば、「情報の検索」は、60代では92%、70代でも72%の人が利用しています。

何かわからないときに検索をするというのは、シニアでも普通の行動なのです。

ただし、男性の場合、スマホだけではなく、パソコンを使う人も少なくありません。

これは、パソコンが男性中心の趣味として広まっていたため、若い頃からパソコンでのインターネット利用に慣れた人が多いためでしょう。

同じシニアであっても、男性と女性とで、使用機器に違いがあることを覚えておきましょう。

[シニアガイド編集部]