シニアのネット利用、男性はパソコンも活用、女性はスマホ頼り
ネットを利用する機器の調査
NTTドコモ モバイル社会研究所が、「インターネットサービスを利用している機器」の調査結果を公開しています。
2023年1月に行なわれた調査には、全国の60歳~79歳の男女1,350人が回答しています。
この調査では、男性と女性に分けて、インターネットサービスごとに使用している機器を聞いています。
男性は「パソコン」も使っている
シニア男性の特徴は、スマホに加えてパソコンも利用していることです。
例えば、分からない言葉やニュースのなどの「情報の検索」をするために使用している機器では、スマホが69%、パソコンが35%でした。
両方使用している人もいるため、合計は100%を超えています。
同じようにパソコンの利用率が高いサービスは、「電子メール」「地図・乗換案内」などです。
「電子メール」では、スマホが53%、パソコンを使っている人が35%でした。
さらに、テレビ・インターネットを見て「品物を注文」することや、「電子政府・自治体サービス」の利用、「株式などの投資」などは、パソコンを使っている人の方が多くなっています。
女性は「スマホ」の割合が高い
一方、シニア女性はスマホの利用率が高くなっています。
例えば「情報の検索」では、スマホを使う人が78%で、パソコンを使う人は9%しかいません。
「電子メール」でも、スマホが58%なのに対して、パソコンを使っている人は10%しかいません。
男性ではパソコンを使う人が多い、「電子政府・自治体サービス」や「株式などの投資」の用途でも、女性はスマホを使っています。
同じシニアでも性別による違いがある
シニアへのスマホの普及は進んでおり、インターネットサービスの利用率が上がっています。
例えば、「情報の検索」は、60代では92%、70代でも72%の人が利用しています。
何かわからないときに検索をするというのは、シニアでも普通の行動なのです。
ただし、男性の場合、スマホだけではなく、パソコンを使う人も少なくありません。
これは、パソコンが男性中心の趣味として広まっていたため、若い頃からパソコンでのインターネット利用に慣れた人が多いためでしょう。
同じシニアであっても、男性と女性とで、使用機器に違いがあることを覚えておきましょう。