「和室があって良かった」という人が8割を超える。欠点は「掃除・メンテナンスが面倒」
「和室」についてのアンケート
不動産業のAlbaLink(アルバリンク)が、「和室に関する意識調査」を公開しています。
2023年5月に行なわれたインターネット調査には、家に和室がある500人が回答しています。
最近の新築マンションでは、和室がない間取りが普通になりました。
しかし、中古マンションや一戸建てでは、和室がある間取りが少なくありません。
自宅を購入する際に間取りに迷わないためにも、和室のメリットとデメリットを知っておきましょう。
「和室があって良かった」が8割
まず、和室があって良かったかどうかを聞いています。
「とても良かった」と「まあ良かった」が、それぞれ4割ほどを占めています。
つまり、和室があって良かったという人が8割、「必要がなかった」という人が2割でした。
「和室があって良かった」と思っている人の方が、ずっと多いことは覚えておいて良いでしょう。
和室の用途は「寝室・私室」
次に、「和室の使い道」を聞いています。
一番多い回答は、「寝室・私室」でした。
以下、「子どもが遊ぶスペース」「客間・来客用寝室」「物置・収納スペース」と続きます。
なお、用途が限定されない和室の利点を活かして、「昼は子ども用スペース、夜は寝室に使っている」という人もいました。
和室のメリットは「落ち着く」
「和室があってよかった」と答えた人に「和室がいると思う理由」を聞いています。。
一番多い回答は、「和室は落ち着く」でした。
「畳のにおいを嗅ぐと落ち着く」「実家に和室があったから馴染みがある」などの理由で、和室を好む人がいました。
次に多いのが「昼寝・休憩スペースになる」でした。
和室のデメリットは「掃除・メンテナンスが面倒」
最後に、「和室は必要なかった」と答えた人に、理由を聞いています。
一番多い回答は、「掃除・メンテナンスが面倒」でした。
そして、「和室である必要がない」と「結局あまり使っていない」が続きます。
実際に和室があった上で、必要がなかったというのは、それなりの理由がありそうです。
それぞれの理由について、実際のコメントを見てみましょう。
掃除・メンテナンスが面倒
- 和室だと定期的に畳の交換をしないといけないのが面倒(38歳女性)
- 猫が引っ掻いたり家具との擦れでついたりした傷周りから劣化して、藁のカスが布団やシーツに付着してしまうので掃除が大変です(31歳女性)
和室には、畳を張り替えれば、新しい状態に戻るというメリットがあります。
しかし、それは手間とお金がかかることですから、つい、傷んだまま放置してしまうことも多いのでしょう。
和室である必要がない
- 現在の用途としては、和室である必要性を感じない(31歳女性)
- 和室としての使い方をしていないため、和室の必要はなかった(66歳男性)
つまり、「どうしても和室でないといけない」という理由がなかったということです。
極端な話、畳にカーペットやマットを敷くぐらいなら、最初からフローリングにした方が良いでしょう。
結局あまり使っていない
- 新築一戸建てに住み始めて20年。ゲストが来られて泊まっていただいたのは結局一度だけでした(59歳女性)
- リビング脇に小さな和室をつくったのですが、結局ほぼ使っていません。和室をなくしてリビングを広くすれば良かった(48歳女性)
これは、和室に限りませんが、外から来る人の目を気にしすぎると、後で後悔することが少なくありません。
生活習慣や家族の性格にもよりますが、家を建てるときに考えていたほど、来客は多くないものです。
和室を必要とするかどうか迷ったときは、それは和室でなければできないことなのか、それは年に何回起きることなのかと考えれば、判断しやすいでしょう。