寝ているときにも油断できない「熱中症」の危険。対策は「冷房」「服装」「水分補給」
夜の熱中症についての調査
浄水器メーカーのBRITA Japan(ブリタ ジャパン)が、就寝中の熱中症についての調査結果を公開しています。
2023年7月に行なわれたインターネット調査には、20代から60代の男女634人が回答しています。
寝ているときも熱中症の危険がある
暑い夏では、寝ている時にも熱中症の症状が出ることがあります。
「筋肉がつる」「倦怠感」「頭痛」「めまい」など、熱中症に近い症状を感じがことがある人は6割を超えています。
対策をしている人は半分だけ
一方、夏の就寝時に熱中症対策をしている人は、半分を少し超えるぐらいしかいません。
熱中症の症状を感じていても、何も対策をしていない人がいるのです。
主な対策は「冷房」「服装」「水分補給」
寝ているときの熱中症対策をしている人は、どんな方法を使っているのでしょううか。
一番多いのは「冷房で気温を下げる」でした。
そして、「涼しい服装をする」と「就寝前に水分補給をする」が続きます。
9割近い人は寝る前に水分をとっている
寝る前に水分補給をしている人は、どれぐらいの量をとっているのでしょうか。
一番多いのは「100ml」程度で半分を超えています。
ほとんどの人は、ある程度の水分をとっており、水分をとっていない人は1割しかいません。
内科医による夜の熱中症対策
内科医の工藤孝文医師は、この結果について、次のように助言しています。
厳しい暑さが続き、日中の熱中症には多くの方が気を付けているのではないかと思います。
一方で気温が下がり屋内にいることが多い夜はつい油断しがちです。
特に寝る時は冷房を避ける方も多いでしょう。しかし熱帯夜には就寝中におよそ500mlもの汗をかくとも言われており、熱中症になるリスクが高まります。
寝ている間の熱中症を防ぐには、冷房などを使って部屋の温度を下げましょう。タイマーなどで途中で切らずに朝まで冷房をつけっぱなしにしておくことをおすすめします。
また寝る前の水分摂取を忘れずに。コップ1杯分は飲んでください。さらに、トイレに起きた時などにもこまめに水分摂取をしましょう。
いつでも水分摂取ができるように、枕元に常温の水を用意しておくのもいいと思います。
昼間だけではなく、夜寝るときも、熱中症に注意して、暑い夏を乗り切ってください。