介護施設に入居したきっかけは「在宅介護が限界だから」。入居者の要介護度は「3」が目安

[2023/7/27 00:00]

介護施設に入居するきっかけを聞く

介護施設の紹介サイト「ケアスル 介護」が、「介護施設に入居のタイミング」の調査結果を公開しています。

2023年6月に行なわれたインターネット調査には、介護施設に入居の経験か予定がある250人が回答しています。

3人に1人は「在宅介護」が限界

まず、「 介護施設に入居することになった理由」を聞いています。

一番多い回答は、「在宅介護をしていたが、限界を迎えた」でした。

3人に1人は、在宅介護に限界を感じていたことが分かります。

次に多いのは「病気・認知症が悪化して入居することになった」です。

そして、「自宅で転倒するなど、怪我をして急遽入ることになった」が続きます。

介護施設へ入居するきっかけの約半数近くは、病気や怪我などが原因なのです。

出典:ケアスル 介護

入居者は「要介護3」が多い

次に、「介護施設に入居した家族の要介護度」を聞いています。

一番多い回答は「要介護3」でした。

「要介護3」は特別養護老人ホームの入居資格でもあります。

自宅での介護が難しくなり、施設に入ることを検討しなければならない目安なのでしょう。

そして「要介護4」と「要介護2」が続きます。

また、介護施設に入居したときの要介護の平均は「2.6」でした。

出典:ケアスル 介護

説得しなくても入居を受け入れることも多い

最後に「入居に当たって、入居者を説得したかどうか」を聞いています。

一番多いのは、「説得した・すんなり受け入れてくれた」で、ほぼ3割でした。

次に多い「説得無し・そのまま受け入れてくれた」も2割を超えています。

つまり、半数以上の人は、説得に長い時間を使っていません。

介護施設への入居に対する抵抗は、思っていたほどは強くないようです。

ただし、「説得できず無理やり入居させた」という人も6.8%いるので、全く抵抗がないというわけではありません。

入居に対する抵抗感は、介護する側の状況や要介護度によっても異なります。

入居する施設のスタッフとも相談して、手続きを進めていきましょう。

出典:ケアスル 介護
[シニアガイド編集部]