介護施設に入居したきっかけは「在宅介護が限界だから」。入居者の要介護度は「3」が目安
介護施設に入居するきっかけを聞く
介護施設の紹介サイト「ケアスル 介護」が、「介護施設に入居のタイミング」の調査結果を公開しています。
2023年6月に行なわれたインターネット調査には、介護施設に入居の経験か予定がある250人が回答しています。
3人に1人は「在宅介護」が限界
まず、「 介護施設に入居することになった理由」を聞いています。
一番多い回答は、「在宅介護をしていたが、限界を迎えた」でした。
3人に1人は、在宅介護に限界を感じていたことが分かります。
次に多いのは「病気・認知症が悪化して入居することになった」です。
そして、「自宅で転倒するなど、怪我をして急遽入ることになった」が続きます。
介護施設へ入居するきっかけの約半数近くは、病気や怪我などが原因なのです。
入居者は「要介護3」が多い
次に、「介護施設に入居した家族の要介護度」を聞いています。
一番多い回答は「要介護3」でした。
「要介護3」は特別養護老人ホームの入居資格でもあります。
自宅での介護が難しくなり、施設に入ることを検討しなければならない目安なのでしょう。
そして「要介護4」と「要介護2」が続きます。
また、介護施設に入居したときの要介護の平均は「2.6」でした。
説得しなくても入居を受け入れることも多い
最後に「入居に当たって、入居者を説得したかどうか」を聞いています。
一番多いのは、「説得した・すんなり受け入れてくれた」で、ほぼ3割でした。
次に多い「説得無し・そのまま受け入れてくれた」も2割を超えています。
つまり、半数以上の人は、説得に長い時間を使っていません。
介護施設への入居に対する抵抗は、思っていたほどは強くないようです。
ただし、「説得できず無理やり入居させた」という人も6.8%いるので、全く抵抗がないというわけではありません。
入居に対する抵抗感は、介護する側の状況や要介護度によっても異なります。
入居する施設のスタッフとも相談して、手続きを進めていきましょう。