日本人の人口が、すべての都道府県で減少。1年間で80万人以上も減る

[2023/8/1 00:00]

1年間で80万人以上減少

2022年の1年間で、日本人の人口が80万人以上減少したことが分かりました。

総務省によれば、住民基本台帳に記載された日本人の数は、2023年1月1日時点で「1億2,242万3,038人」でした。

これは、1年前よりも「80万523人」減っています。

約80万人という人数は「佐賀県」の人口に等しく、福井、徳島、高知、島根、鳥取の各県の人口よりも大きい数字です。

そして、人口の減少率は「0.65%」にあたります。

減少数、減少率ともに、調査を始めた1968年以降で最大となりました。

なお、日本人の人口は、2009年以降14年連続で減少しています。

すべての都道府県で人口が減少

都道府県単位で、人口の動きを見てみましょう。

今回の調査では、初めて、47の都道府県すべてで人口が減りました。

なお、東京都の人口は外国人も含めると「1,384万1,665人」で、前年よりも「4万6,732人」増えています。

東京都の人口の4.2%は外国人が占めているため、日本人の人口減少に気が付きにくい構造なのです。

子供が減り、高齢者が増える傾向は変わらない

日本人の人口を年齢別に見ると、「年少人口」と「生産年齢人口」が減り、「老年人口」が増え続けていました。

しかし、今年の調査では、1994年の調査開始以来初めて「生産年齢人口」が増加しました。

  • 年少人口(0~14歳) 11.82%(マイナス0.18%)
  • 生産年齢人口(15~64歳) 59.03%(プラス0.03%)
  • 老年人口(65歳~) 29.15%(プラス0.15%)

ただし、子供が減り、高齢者が増えるという傾向は変わっておらず、人口減少に歯止めがかかったわけではありません。

全体的な人口の減少に加えて、人口の高齢化が進むという憂慮すべき状態が、今後も続きます。

[シニアガイド編集部]