2週間連続で1万人を超えた熱中症患者。救急車で運ばれた人の半分以上が「高齢者」
[2023/8/10 00:00]
2週連続で1万人を超える
消防庁によれば、2023年7月31日から8月6日までの1週間に、熱中症の症状で、救急車で運ばれた人は全国で「10,810人」に達しました。
1万人を超えたのは、前の週の「11,765人」に続き、2週間連続となります。
65歳以上の高齢者が半分を超える
救急車で運ばれた人の半分以上は、65歳以上の高齢者でした。
高齢者は、体内の水分が不足しがちで、暑さに対する感覚や調整機能が低下しており、熱中症になりやすい性質を持っています。
この傾向はずっと続いており、高齢者に対する熱中症対策の呼びかけが課題となっています。
猛暑だった昨年を上回るペース
熱中症の症状で、救急車で運ばれた人は、今年5月1日から8月6日までの累計で「55,784人」に達しました。
これは、6月に猛暑が襲った、昨年の「52,496人」を上回っています。
このままの状況が続くと、過去最高だった2018年の「95,137人」に届く可能性もあります。
また、都道府県別に見ると、最高気温が35度を超える猛暑日が17日もあった「東京都」だけで、5千人を超えました。
埼玉、大阪、愛知、福岡など、人口が多い大都市圏も、昨年を上回っています。
エアコンを使い、水分をとる
熱中症を予防するためには、次の3つが重要です。
- エアコンを使い、気温を下げる
- のどが乾いていなくても、こまめに水分補給をする
- 涼しい服装をする
特に、高齢者はエアコンの使用をためらいがちです。
室内に温度計を用意して、気温が高いときには、ためらわずにエアコンを使うように心がけてください。