介護施設への入居を決めたのは「半年以内」、施設の見学は「2カ所」が多い
家族を施設に入れた人へのアンケート
老人ホームポータルサイト「LIFULL 介護」を運営するLIFULL seniorが、介護施設の探し方についてアンケート結果を公開しています。
「介護施設」とは、特別養護老人ホームなど、各種の老人ホームの総称です。
2023年7月に行なわれたインターネット調査には、1年以内に施設に入居した親族がいる男女2,000人っが回答しています。
半分以上の人が「半年」で決めている
最初に、検討を始めてから、施設に入居するまでの期間を聞いています。
見学、比較検討、入居の検討など、それぞれの期間について「50%以上の人が半年以内に行なっている」ことが分かりました。
見学した施設は「2カ所」が多い
検討する期間が半年しかないとすると、見学できる施設の件数も限られてしまいます。
見学件数が一番多いのが「2カ所」で、次に多いのが「1カ所」でした。
この2つで、全体の56%を占めています。
つまり、半分以上の人は、2カ所以内しか見学していない状態で施設を選んでいます。
なお、「見学していない」という人も20%近くいました。
少しでも見学しておくと満足度が上がる
見学した施設の件数と満足度の関係を見てみましょう。
現在の施設に「満足」と答えている人は、「不満」と答えている人よりも、施設の見学件数が多くなっています。
たとえ、見学した件数が少なくても、実際に施設を見ることが、入居後の満足感につながることが分かります。
万が一に備えて、早め早めの準備を
最後に、施設を検討する際に金額と立地以外で重視したものを聞いています。
一番多いのが「入居者、スタッフの雰囲気」で、「医療サービス体制」「空室状況」が続きました。
入居してからの満足度に影響する「入居者、スタッフの雰囲気」が重視されています。
一方で、短期間で入居する必要が高いため「空室状況」も見逃せません。
介護施設を探すときには、できるだけ早く入居させたいという状況であることが多く、「すぐに入れる」という条件がとても重要なのです。
ただし、見学もせずに施設を決めてしまうのは、不安が残ります。
事前に資料を集め、1~2カ所でも施設を見学をした上で入居を決められるように、早め早めの準備をしておきましょう。