企業に採用されるシニアと、落ちるシニアの差は「妥協できること」
仕事を探したことがあるシニアへのアンケート
求人検索エンジンのIndeed(インディード)が、「シニア世代の求職活動実態調査」の結果を公開しています。
2023年8月に行なわれたインターネット調査には、60代~80代で「経済的な理由で求職活動をしたことがある」男女1,579人が回答しています。
採用された経験がある人は「73%」
求職者のうち、応募した企業に採用された経験のある人は「73%」でした。
つまり、27%の人は、応募はしていても採用されたことがありません。
応募した会社の数で合格/不合格は決まらない
応募した会社の数を聞いています。
採用された経験のある人は「2.53社」、採用された経験がない人は「2.47社」で、ほとんど差がありません。
応募した会社の数によって、採用されるかどうかが決まるわけではないようです。
合格の秘訣は「こだわりすぎない」こと
採用された経験がある人は、自分が採用された理由を、どう考えているのでしょうか。
一番多い回答は「希望の待遇にこだわりすぎず、妥協できる範囲を広げたこと」でした。
次に多いのが「希望の仕事内容にこだわりすぎず、選択肢を広げたこと」です。
いずれも3割以上の人が、採用された理由として挙げています。
妥協した条件は「給与」
では、採用された経験がある人は、どんな条件について妥協したのでしょう。
圧倒的に多いのが「給与」でした。
そして、「働く日数や時間の柔軟さ」「職場の環境」「勤務地」が続きます。
落ちた人は、その理由を知らない
では、採用された経験がない人は、何が理由で自分は落とされたと考えているのでしょう。
意外なことに一番多い回答は「特になし/わからない」でした。
つまり、採用された経験がない人は、落ちた理由がわからず、相手に確認することもしていません。
そして、「希望の仕事内容にこだわっているから」「応募した企業が少ないから」「自分の持つスキルや経験が足りないから」が続きます。
視野を広げてチャンスをつかもう
今回の調査により、採用されたシニアと、落ちたシニアでは、応募した企業の数は変わらないことが分かりました。
そして、採用された人は、待遇や仕事内容などに関する条件を緩めて、仕事を探す視野を広げたことを理由としています。
一言で言えば、条件にこだわりすぎずに妥協しています。
60代以上のシニアを積極的に採用している求人の数は限られています。
金銭的理由で就職を目指しているときは、「給与」を始めとする待遇にこだわりすぎず、広い視野で仕事をさがしてください。