日本における高齢者の割合は「29.1%」で世界一。2位は「イタリア」、3位は「フィンランド」
[2023/9/19 00:00]
日本の高齢化率は「29.1%」
総務省によれば、日本における65歳以上の「高齢者」は「3,623万人」で、国民全体に対する割合は「29.1%」になります。
この数字を「高齢化率」と呼びます。
「29.1%」という高齢化率は、総務省が調べた人口10万人以上の国と地域の中では一番でした。
つまり、日本は世界で一番高齢化が進んだ国なのです。
世界一は「日本」、2位は「イタリア」
では、日本以外で高齢化が進んでいるのは、どこの国でしょう。
日本に次ぐ2位は「イタリア」、3位は「フィンランド」で、いずれもヨーロッパの国です。
4位の「マルティニーク」と、5位は「プエルトリコ」は、中南米のカリブ海にある島です。
日本以外のアジア圏の国は、10位までに入っていません。
将来の1位は「韓国」に
しかし、将来の予測を見ると、状況が大きく異なってきます。
約50年先になる2070年の時点で、もっとも高齢化が進んでいるのは「韓国」で「46.5%」です。
韓国の高齢化の進行は早く、2045年には日本を抜いて世界一になる見込みです。
2位は「日本」で「38.7%」になります。
つまり、現在よりもさらに10%ほど高齢化が進む見込みです。
3位は「イタリア」、4位は「中国」、5位は「ドイツ」でした。
ヨーロッパの国々は、現在の日本よりも高齢化が進みます。
そして、アジア圏の「韓国」と「中国」は、ヨーロッパ以上に急速に高齢化が進むことが分かります。
高齢化問題は自力で解決するしかない
現在の日本の高齢化は、世界で一番進んでいます。
また、これから20年ほどは、この状況が続くことも分かりました。
つまり、高齢化については、日本が「課題先進国」であり、解決策のモデルになる国がありません。
自分の頭で考えて、一つ一つ手探りで解決していくしかないという苦しい状況なのです。