日本人の10人に1人は「80歳以上」。3人のうち2人は女性
日本人の10人に1人は「80歳以上」
総務省の資料によれば、2023年9月15日現在の日本人の人口は「1億2,442万人」でした。
このうち、「3,623万人」が「65歳以上」で、その割合は「29.1%」です。
つまり、日本人のほぼ3人に1人は、65歳以上の高齢者が占めています。
なお、「80歳以上」に限っても、その割合は「10.1%」もあります。
つまり、日本人の10人に1人は、「80歳以上」なのです。
人口が多いのは「70歳以上75歳未満」の世代
しかし、一口に高齢者と言っても、年齢によって人口の幅があります。
普通に考えれば、若いほど人口が多いはずですが、出生数の差が大きいので、そうはなっていません。
5歳刻みで見ると、一番多いのは「70歳以上75歳未満」でした。
この年代は、第一次ベビーブームに生まれた「団塊の世代」が所属しているので、その前後よりも多いのです。
この年代が、75歳以上の「後期高齢者」になると、医療や介護に対する負担が大きくなって行きます。
つまり、これからが、高齢者社会の本番なのです。
80歳以上の3分の2は女性
最後に、高齢者の男女比について見ていきましょう。
64歳未満の人口では、男性が女性よりも多くなっています。
しかし、平均寿命の差があるため、高齢者の人口は女性の方が多くなります。
「65歳以上」について見ると、男性が43.4%、女性が56.6%でした。
なお、2022年の平均寿命は、男性が「81.47年」、女性が「87.09年」と5歳以上の差があります。
そのため、「80歳以上」に限ると、男性が36.6%、女性が63.4%でした。
つまり、80歳以上の高齢者の3人のうち2人は女性なのです。
自分や家族の老後を考えるときに、性別による寿命の差までなかなか考えが及びません。
しかし、このような数字を見ると、女性の方が長生きをすることによる結果が、はっきりと分かります。