65歳以上の高齢者の就業率は「25.2%」。60代後半は半分、70代前半は3分の1が働いている

[2023/9/22 00:00]

働く高齢者は増え続けている

2022年に仕事に就いている、65歳以上の高齢者は「912万人」でした。

働く高齢者は、2004年から19年連続で増え続けており、過去最多となっています。

「912万人」のうち、男性が538万人、女性が375万人です。

出典:総務省

仕事をしている高齢者は「25.2%」

65歳以上で働いている人の割合を示す「就業率」は25.2%でした。

つまり、高齢者の4人に1人は働いていることになります。

日本の高齢者の就業率は世界的に見ても高く、主な国で、これを上回るのは「韓国」の36.2%だけです。

アメリカやカナダは10%台、ヨーロッパでは10%未満に留まっています。

出典:総務省

60代後半では半分が働いている

高齢者の就業率は、年齢によって大きな差があります。

高齢者になったばかりの「65歳~69歳」では、就業率が50.8%で、半分を超えています。

「70歳~74歳」では33.6%で、3分の1が働いています。

「75歳以上」でも11.0%ですから、10人に1人が働いていることになります。

これを見ると、70代前半ぐらいまで働くことは、珍しいことではないことが分かります。

参考までに「60歳~64歳」を見ると、73.0%で7割を超えています。

60代前半は働くことが当たり前になったと言って良いでしょう。

出典:総務省

雇われて働くなら「非正規雇用」が前提

最後に、高齢者の働き方について見てみましょう。

「役員」や「自営業者」などを除き、誰かに雇用されている人は、58.7%です。

そのうち、「正規雇用」されている人は23.6%で、残りの7割以上はパートなどの「非正規雇用」です。

つまり、雇われて働いている人の多くは「非正規雇用」で働いていることが分かります。

つまり、高齢者が仕事を探すときに「正規雇用」にこだわると、仕事が見つかりにくいと言って良いでしょう。

雇用形態にはこだわらず、働く時間や場所など、自分の条件に合った仕事を探してください。

出典:総務省
[シニアガイド編集部]