新型コロナで減少した「結婚」が少し回復。「離婚」は3年連続で減少中

[2023/9/25 00:00]

婚姻件数は3年ぶりの増加

厚労省によれば、2022年の1年間に結婚した人は約50万組で、3年ぶりに増加しました。

一方、離婚件数は約17万組で、3年連続の減少となりました。

いずれも、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年から減少が続いていましたが、2022年の動向は分かれました。

婚姻件数は3年ぶりの増加

2022年に結婚した人は「50万4,930組」でした。

これは、前年よりも3,792組の増加です。

結婚は、2020年から減少が続いていましたが、3年ぶりに増加に転じました。

なお、人口千人当たりの婚姻率は4.1で前年から変わりません。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

離婚件数は3年連続で減少

2022年に離婚した人は「17万9,099組」でした。

これは、前年よりも5,285組の減少です。

人口千人当たりの、離婚率は1.47で、前年の1.50より低下しました。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

新型コロナからの脱出は「結婚」が先行

新型コロナの流行によって、結婚式のような、人が集まる行事を避ける状況が続きました。

それに伴ない、結婚するカップルも大きく減少しました。

2022年は、それが止まり、わずかですが前年を上回りました。

2023年もこの傾向が続くかどうかが注目されます。

一方、2022年の離婚件数は、3年連続で減少となりました。

一般的な傾向として、大きな災害が起きると、離婚件数は減少します。

これは、生活に対する危機が意識されることから、離婚から意識が離れるためと言われています。

実際に、新型コロナが流行した2020年以降、離婚件数は減少が続いています。

2023年の離婚件数は、人々の意識が、新型コロナの脅威から抜け出せたかどうかの目安となるでしょう。

[シニアガイド編集部]