この夏の熱中症の死者が100人を超える。倒れた場所の4割は「自宅」
[2023/10/5 00:00]
猛暑で死者が100人を超える
消防庁によれば、今年の5月1日から10月1日の間に、熱中症が原因で救急車で運ばれた人は「9万1,255人」でした。
救急車で運ばれた人が9万人を超えたのは、2018年以来5年ぶりです。
特に7月は倒れた人が多く、1週間で1万人以上が救急車で運ばれた週もありました。
倒れた人の大半は軽症でしたが、初診時に死亡していた人が「106人」もいました。
この夏は100人以上の死者が出るほどの猛暑だったのです。
自宅で倒れた人が4割
熱中症で倒れた場所で一番多いのは「住居」、つまり自宅が40.0%でした。
実は、熱中症に注意すべき場所は、自宅の部屋なのです。
次に多いのが「道路」で、三番目が「公共の場所(屋外)」です。
外を歩いているときの熱中症にも注意してください。
倒れた人の半分以上が高齢者
熱中症で倒れた人の年齢を見ると、「65歳以上」が「54.9%」でした。
つまり、熱中症で倒れた人の半分以上が高齢者です。
次に多いのは「18~64歳」で「33.8%」でした。
「18歳未満」の子供や学生は1割ほどなので、意外と少ないことが分かります。
来年に備えて早めに「エアコン」の準備を
今年の夏、とくに7月は異常なほどの猛暑でした。
また、救急車で運ばれた人のデータから、自宅で倒れた高齢者が多いことが分かりました。
自宅での熱中症対策では、エアコンの利用が大切です。
来年の夏に備えて、早めにエアコンの整備や買い替えを検討してください。