食料品の値上げが、月に「4,058円」も家計に影響。実際の支出は「節約」で食い止める

[2023/10/13 00:00]

食料品の値上げが家計を直撃

調査会社の帝国データバンクによれば、2023年上半期の食料品の値上げによる家計への影響は月額で「4,058円」に上りました。

しかし、実際の支出は「373円」の増加に抑えられています。

つまり、家計は大幅な「節約」を強いられているのです。

出典:帝国データバンク

節約の対象は「加工食料品」と「菓子」

帝国データバンクの推計によれば、節約の対象は「加工食料品」と「菓子」です。

例えば、ソーセージやカップ麺などの「加工食料品」は値上げが続いており、本来であれば家計は「1,209円」も増加する見込みでした。

しかし、実際の支出は「84円」も減りました。

差し引きで「1,293円」も節約されたことになります。

つまり、それだけ「加工食料品」の買い控えが起きたわけです。

「菓子」も同様で、支出が「739円」増えるはずでしたが、実際には「43円」減っていました。

差し引きで「782円」の買い控えが起きています。

同じように「酒類/飲料」「調味料」「乳製品」などの各分野で、節約による買い控えが起きています。

出典:帝国データバンク

食費を「切り詰めざるを得ない」状況が続く

2023年は食料品だけで3万点以上の商品が値上げされました。

そのため、買い控えまでに至らなくても、ディスカウントショップでのまとめ買いや、安いプライベートブランドへの乗り換えなど、生活を防衛するための行動が当たり前となっています。

10月も食料品の値上げが続いており、食費を「切り詰めざるを得ない」状況です。

年内の値上げは一段落しそうですが、円安などの影響もあって、今後も「値上げ疲れ」を感じる状況が続くでしょう。

出典:帝国データバンク
[シニアガイド編集部]