世界の年金制度ランキング、1位はオランダ、日本は30位
[2023/10/20 00:00]
47カ国の年金制度を比較
資産運用分野のコンサルティング会社であるマーサーが、「グローバル年金指数」のランキングを公開しています。
「グローバル年金指数」は、世界各国の年金制度の弱点を浮き彫りにし、持続可能な制度とするための指標です。
2023年度は、世界の人口の65%を網羅する47カ国の退職制度を比較しています。
今回の日本の総合指数は「65.6」で、47カ国中の30位でした。
ランキング1位はオランダ、最下位はアルゼンチン
「グローバル年金指数」の1位はオランダでした。
オランダを含めて、アイスランド、デンマーク、イスラエルの4カ国が「A」ランクの評価を受けています。
全体的には、ヨーロッパ諸国の評価が高く、アジア圏は低くなっています。
アジアで最も評価が高いのはシンガポールで「B+」でした。
次が香港で「C+」、三番目が日本で「C」でした。
日本の年金制度は、近年の制度改革により、評価を上げてきています。
しかし、まだ改善の余地が大きいことが分かります。
なお、近隣の中国、台湾、韓国なども「C」ランクでした。
もっとも評価が低い「D」ランクには、タイ、トルコ、インド、フィリピン、アルゼンチンが入っています。
特にアルゼンチンは評価が低く、47カ国中の47位となりました。