この夏に熱中症で救急車に運ばれた人が9万人を超える。過去16年間で2番目に多い記録
[2023/10/23 00:00]
過去16年間で2番目に多い
消防庁が、この夏の熱中症による救急搬送者数を公開しています。
熱中症で倒れて救急車で病院に運ばれた人は、5月から9月の5カ月間で「91,467人」に上りました。
これは、過去16年間で一番多かった2018年の「95,137人」に次ぐ数字です。
昨年の「71,029人」に比べると、29％も増えています。
長い期間に渡って熱中症対策が必要に
2023年の特徴は、7月、8月、9月の3カ月に渡って、救急搬送者が多かったことです。
7月と8月は3万人を超え、9月も9千人を超えました。
つまり、今年の夏は、7月から9月までずっと暑い日が続いたことが分かります。
それに対して、2018年は、7月が飛び抜けて多く、その月だけで5万人を超えました。
しかし、9月になると2千人ほどに減っています。
つまり、9月に入ると落ち着いた気候になったことが分かります。
今年のような気候が続くとすれば、熱中症の対策は、これまでのように7月と8月だけではなく、その前後を含む長い期間に渡って必要になるでしょう。
