結婚式に出席する前に知っておきたい。自分の頃とは大きく変わった演出の数々

[2023/10/25 00:00]

大きく変わった「結婚式」

ウェディングサービスの「スマ婚」が、「変わる結婚式の準備・演出」の調査結果を公開しています。

最近の結婚式は、出席者を絞った「少人数婚」や、写真撮影だけの「フォトウェディング」が増えています。

そして、結婚式を行なう場合でも、演出が大きく変わりました。

出席した結婚式で「えっ、アレやらないの」と、とまどう前に最近の傾向を知っておきましょう。

「キャンドルサービス」が無くなった

結婚した新郎新婦が、テーブルに用意されたキャンドルに点火して回る「キャンドルサービス」が少なくなっています。

代わりに「フォトラウンド」と言って、新郎新婦がゲストのテーブルごとに写真を撮る形に変わりました。

「フォトラウンド」にすることで、出席者と交流する時間が増えるうえに、料金が安くコストパフォーマンスが良いという利点があります。

さらに、「フォトラウンド」を含めて、テーブルを回るイベント自体を行なわない例もあります。

「ブーケトス」はやらない

花嫁が花束を投げる「ブーケトス」は少なくなっています。

行なう場合でも「ハッピートス」としてお菓子で作ったブーケを投げることが増えています。

「ブーケトス」では対象が未婚の女性に限られますが、「ハッピートス」であれば年齢や性別を問わずに楽しめるイベントになります。

「誓いのキス」をしない

新郎新婦が壇上で「誓いのキス」をしなくなっています。

代わりに「クロージングキス」と言って、挙式退場後にキスをします。

出席者の祝福の中、新郎新婦が退場し、閉まりかけた扉の向こうで二人がキスをする演出になります。

「友人による余興」が無い

新郎新婦の友人による余興は少なくなりました。

余興は友人に頼むのではなく、新郎新婦がイベント、ゲームなどを準備するのが主流です。

「引き出物」は持ち帰らない

結婚式というと、持ち帰る「引き出物」が重かったという思い出のある人も多いでしょう。

最近の引き出物は、かさばらず持ち運びにも困らないカードタイプへと変化しています。

カードのポイントに応じて、出席者が「紙のカタログ」や「webカタログ」などから、自分の希望する物を選びます。

どうしても会場で配る場合には、いくつか「引き出物」を用意をして会場へ飾り、出席者が自由に持っていくスタイルが流行りはじめています。

「紙の招待状」は親族だけ

結婚式への招待状を郵送するのは親族だけに限られています。

友人関係は、無償のWebサービスが提供されている「web招待状」が主流です。

高齢の親族の場合、webサービスでは失礼という感覚がありますが、若い友人が対象であれば問題ありません。

「web招待状」ならば、出欠の確認も簡単です。

「結婚報告ハガキ」も出さない

当日の席次表やメニュー表が用意されないなど、結婚式全体でペーパーレス化が進んでいますが、新郎新婦からの「結婚報告ハガキ」も出さなくなっています。

ハガキの代わりに、インターネットを活用して、メールやSNSで報告して終わりになります。

よく使われるのは「グループLINE」や「Instagram」への投稿です。

また、ハガキ風の画像を作成してメールで送ることもあります。

流行りはじめた新しい演出

最後に、最近流行り始めた演出をいくつか紹介します。

  • ジャケットセレモニー
    親御さんが新郎への最後の身支度をします。例えば、ジャケットを着ずに入場した新郎に、母親がジャケットを着せるという演出です
  • エンゲージカバーセレモニー
    結婚指輪を交換した後に、新郎が新婦に改めて婚約指輪を贈ります。婚約指輪が結婚指輪の蓋をするような形になることから、「二人が誓った永遠の愛に封をする」という意味があります
  • サンクスバイト
    ウェディングケーキに新郎新婦で入刀した後、そのケーキをお互いに食べさせ合う「ファーストバイト」がすたれ、友人に食べてもらう「サンクスバイト」が増えています

本人たちが幸せならば、それが一番

自分が新郎新婦の年齢から離れてしまうと、結婚式の新しい演出にとまどうことがあるかもしれません。

そういうときは、「本人たちが幸せならば、それが一番」と思い定めて、祝福してあげましょう。

どうしても受け入れにくいイベントが始まったときは、「まぁ、新郎新婦が白い馬車に乗って入場したり、スモークの中をゴンドラに乗って降りてこないだけマシかもしれない」と思うと我慢できます。

[シニアガイド編集部]