11月は値上げされる食品が大幅に減少。2年越しの値上げラッシュがようやく沈静化
[2023/11/2 00:00]
食品の値上げが大幅に減少
2023年11月は、食品の値上げが一段落し、131品目に留まることが分かりました。
調査会社の帝国データバンクでは、10月まで続いた値上げラッシュが沈静化する見込みとしています。
今年1年で3万品目以上の食品が値上げ
2023年は、3万品目以上の食品が値上げされました。
値上げ率も大きく、値上げ1回当たり15%の上昇となっています。
しかし、値上がりした食品の多くで販売数量が減少するなど、消費者の値上げへの「抵抗感」が強まっています。
そのため、11月は値上げされる食品が急激に減少しました。
2022年から、ほぼ2年間続いた値上げラッシュがようやく落ち着いたのです。
値上げが多かったのは「加工食品」
2023年に値上げされた食品を分野別に見てみましょう。
一番多いのは「加工食品」でした。
「加工食品」は、冷凍食品・レトルト食品・インスタント食品など、広い分野で多くの商品が値上げされました。
そして、「調味料」と「酒類・飲料」が続きます。
「調味料」はドレッシングやめんつゆなど、「酒類・飲料」はワインなどが多く値上げされました。
いつかは「値上げ」が戻ってくる
現時点では、2024年に値上げを予定されている食品は多くありません。
しかし、1ドル150円台に届く円安や、原材料の輸入コスト上昇など、値上げの原因は残っています。
また、国内でも、輸送費や人件費の上昇が見込まれており、食品の価格に反映される可能性があります。
いったん落ち着いた食品の値上げですが、いつかは戻ってくると覚悟しておきましょう。