この冬に忘年会や新年会を実施する企業が5割を超える。一方、人が集まることへの抵抗感や懸念から実施しない企業も多い
[2023/12/14 00:00]
年末年始の行事についてのアンケート
企業情報サービスの東京商工リサーチが、「忘・新年会に関するアンケート」の結果を公開しています。
2023年12月に行なわれたインターネット調査には、4,905社が回答しています。
「忘・新年会」を行なう企業が5割を超える
2023年末の「忘年会」、または2024年初の「新年会」を開催する企業は、全体の55.9%でした。
回答した企業の過半数が「忘・新年会」を予定しています。
新型コロナウイルス感染症の法的な取り扱いが変わったこともあり、人が集まる行事を行なうことへの抵抗感が薄れたことが分かります。
一方で、「忘・新年会」を実施しない企業も44.0%あります。
実施の理由は「従業員の親睦と士気向上」
「忘・新年会」を実施する企業に、その理由を聞いています。
一番多い回答は「従業員の親睦を図るため」で、9割近い企業が挙げています。
次に多いのが「従業員の士気向上のため」で、こちらも5割を超えました。
「開催ニーズが高くない」から行なわない企業も
一方、「忘・新年会」を実施しない企業に、その理由を聞いています。
一番多い回答は「開催ニーズが高くないため」で、6割を超えました。
そして、「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」が続いています。
企業の規模別に見ると、大企業ほど開催ニーズや従業員の抵抗感をあげる割合が高くなっています。
一方、中小企業では、労務管理や費用面を理由とする割合が高くなっています。
また、「インフルエンザ流行のため行なわない」など、感染症への懸念を示すコメントも多く寄せられました。
新型コロナが一段落したとはいえ、人が集まることへの抵抗感や懸念は強いことが分かります。