地上波のテレビ番組をリアルタイムで見ている人は少数派。「録画」や「スマホ」で変わった視聴方法
テレビについてのアンケート
調査会社のクロス・マーケティングが、「テレビに関する調査」の結果を公開しています。
2023年12月に行なわれたインターネット調査には、全国の20~69歳の男女1,100人が回答しています。
普通のテレビで見ている人は75%
地上波テレビを見るのに使っている機器の種類を聞いています。
一番多い回答は「通常のテレビ(チューナー付」でした。
回答者の75.4%が普通のテレビを使っています。
しかし、年代別に見ると、20代では59.1%、60代では90.5%と大きな差があります。
20代は「スマホ」や「地上波は見ない」という回答が20%を超えており、テレビで地上波の番組を見る人が少なくなっています。
「リアルタイム」よりも「録画」で見る人が多い
次にテレビの視聴方法を聞いています。
一番多い回答は「録画しておいたものを見る」でした。
わずかですが、「リアルタイムで見る」よりも多くなっています。
また、テレビではなく、見逃し無料配信動画サービスの「TVer」や動画配信サービスなどネット経由で見る人も少なくありません。
「スマホやPCをいじりながら見る」が主流
さらに、テレビの見方について詳しく聞いています。
一番多い「スマホやPCをいじりながら見る」が40%近くもいました。
また、「家事をしながら見る」も20%を超えています。
「テレビ番組だけに集中してみる」という人は、少数派なのです。
また、「スキップする」や「倍速で見る」など、録画を前提とした見方をする人も少なくありません。
「録画」や「ネット経由」が当たり前に
今回の調査により、「地上波の番組を普通のテレビでリアルタイムに見る」という、以前なら当たり前だった見方が、少数派になっていることが分かりました。
「録画」や「ネット経由の視聴」は当たり前になっており、多くの人がそれに沿った見方をしています。
また、とくに若い世代では「地上波の番組は見ない」という人が増えており、YouTubeやSNSに押されて地上波のテレビの影響力が弱くなっていることが分かります。