今年の「三段おせち」の平均価格は平均2万6,619円。昨年より1,158円値上げ

[2023/12/28 00:00]

三段重ねの平均価格は「2万6千円」

調査会社の帝国データバンクによれば、正月用のおせちセットの平均価格は「2万6,619円(税込)」でした。

これは、昨年よりも「1,158円」高くなっています。

今回の調査対象は、全国の大手コンビニや百貨店、スーパー、著名な日本料理店など110社で販売されるおせち料理です。

品目は、「三段重ね」または「3~4人前」としています。

出典:帝国データバンク

肉や卵は高騰、魚介類は割安

おせち料理の値上げの理由は、原料価格の高騰です。

洋風おせちで主役となるローストビーフの材料(牛モモ肉)や輸入サーモンが高騰したほか、鶏卵価格も高止まりが続いたため、大幅な値上げとなりました。

和風おせちでも、輸入イセエビやアワビ、数の子などでは価格が高止まりしたほか、醤油などの調味料、化粧箱などの資材費などでコストが上昇しました。

ただし、昨シーズンに価格が高騰したマグロやイクラ、ホタテ、カニなどは価格が落ち着いたため、特に「海鮮おせち」では小幅な値上げにとどまりました。

これには、中国の禁輸措置による国産水産物の在庫増や、ロシア産の国内市場流入による相場の下落も影響しています。

出典:帝国データバンク

コロナ明けもあって売れ行きは好調

なお、4年ぶりにコロナ禍の行動制限がない正月を迎えるなか、年末年始の帰省需要を見込んだ大人数向けのおせちや、子どもの人気が高い和洋中おせちなど高付加価値おせちの売れ行きが好調とされています。

多少の値上げがあっても、おせち商戦に対する影響は「軽微にとどまる」と予想されています。

[シニアガイド編集部]