尿もれのキッカケ、女性は「せきやくしゃみをしたとき」、男性は「排尿した後の残り」
尿もれに関する4千人アンケート
情報インフラ運営会社のプラネットが「尿もれに関する意識調査」の結果を公開しています。
2023年12月に行なわれたインターネット調査には、全国の男女4,000人が回答しています。
年齢や性別による差が大きい
まず、「尿もれ」の経験が有るか無いかを聞いています。
「尿もれ」は、年齢や性別による差が大きいことが分かりました。
男女とも年齢が高くなるほど、「尿もれ」の機会が増えます。
また、男性よりは女性の方が多いことが分かりました。
70代以上になると、男性の3人に1人、女性は2人に1人が「尿もれ」を経験しています。
また、女性の場合、出産を経験している人は43.6%が「尿もれ」を経験していますが、経験していない人は「20.8%」に留まっています。
つまり、出産を経験した人は「尿もれ」に対する警戒が必要なことが分かります。
男女で違う「尿もれ」しやすい状況
では、どんなときに「尿もれ」を起こしやすいのでしょうか。
これも性別によって大きな差があります。
女性で一番多いのは「せきやくしゃみをしたとき」でした。
つまり、せきやくしゃみで、お腹に力が入ったときに漏れてしまうのです。
一方、男性は「急いで用を足したとき」や「排尿した後」などが多くなっています。
つまり、最後に残っていた尿が「ちょろり」と出てしまうのです。
また、男女共通で「トイレを我慢したとき」には尿もれを起こしやすいことが分かりました。
トイレに行きたくなったら我慢せず、すぐに行くように心がけてください。
女性の方がシートなどに対する抵抗感が少ない
最後に、尿もれの対策として市販されているパッドやシート、パンツなどについて聞いています。
これらの製品は、漏れた尿を吸収して不快感を解消します。
また、多くの製品では、匂いが漏れないような対策もされています。
これらを使うことに対する態度は、性別による違いが大きいことが分かりました。
まず、男性で「使用しても良い」という人は、4分の1に届きません。
一方、女性では3分の1ぐらいの人が使っても良いと思っています。
女性が使用に前向きなのは、生理用品で吸収性のあるシートなどを使うことに慣れているためでしょう。
例えば、「(シートなどで)準備ができていると安心から気持ちにゆとりができて良い」という前向きなコメントが寄せられています。
一方、男性は下着に入れるシートなどになじみがないので、それを使うことは自分が高齢であることの証明のように感じて、抵抗感があるのでしょう。
きっと、おむつと尿もれパンツ(通称リハパン)の違いが分かる人は少ないと思われます。
そのために、男性の場合、次のコメントのような対策を取る人が多いようです。
- 立って用を足すと残ってしまうので、座って時間をかけて絞り出して漏れを防いでいる。
- たまにズボンがしみになることがある。だから、濃い目の色のズボンが多い。
しかし、これらの対策には限界があります。
外観は普通で吸収性が高い下着など、目立ちにくい製品も増えているので前向きに使用を検討してください。